「バンテージ・ポイント」を観る(ちょっとネタバレあり)
今夜は気になっていた「バンテージ・ポイント」を観てきた。日本での興行は地味だが、シガニー・ウィーバーにウイリアム・ハート、フォレスト・ウィティカーらオスカー俳優が集う本格派サスペンス。一応主役はデニス・クエイドだが、事件発生の23分を八つの視点から追う物語ゆえ、それぞれのシークエンスでメインは異なる。それにしてもデニス・クエイドは顔の皺を見ると、本当に年をとったなぁ...いやいや渋いという事ですけどねぇ。
この作品、9.11に端を発した政治モノの匂いはしますが、実によく出来たサスペンス。大統領を狙う組織から感じる政治色は程々。あくまで大統領銃撃を中心に物語は展開。どのように銃撃、そして爆破され、彼らシークレットサービスが出し抜かれ、翻弄されるか。デニス・クエイド演じるバーンズの目、そして我々観客は、次々に明かされる謎に驚かされる構成になっている。ただ冒頭、内部の裏切り者は何となーく勘づいてしまったけど、ラスト15分(位?)のカーチェイスで吹っ飛んでしまい、ここだけでもあの「ボーン」シリーズと双璧な感があります。
何しろこのカーチェイスの主役がオペルなのです。舞台はスペインですが、ヨーロッパはオペルのマーケットでもあります。世界ではまだまだオペルは健在です。そしてGアス(アストラ)のパトカーを、Hアスが追いまくる追いまくる。しかもそのHアスがボクのアストラの色と同じとキター。すなわちウルトラブルーであります。ハンドルは持ってかれるわ、シフト操作は激しいわ、さすがにマニュアルのHアス(ボクのHアスはオートマ)。徹底的に追い詰めその末路は...とにかくオペが出るだけでこの作品のブルーレイ、間違いなく購入決定です。
さすがはコロンビア映画、ソニーピクチャーズ作品らしく、ソニーのHDカメラが視点の一つとして登場。1080iで収録した映像が、物語の謎に触れていきます。それだけでなくソニエリのケータイ、スマートフォンとソニー製品のオンパレード。ただ「007/カジノ・ロワイヤル」ほどあからさまでない分、あまり気になりません。やはり物語が命の作品なので。皆さん、特にOpelist(日本のオペルユーザー)の皆さんにはオススメなのですが、残念ながら上映は今日で終わってしまうようなのです...
| 固定リンク
« さくら | トップページ | 「大いなる陰謀」を観る »
コメント