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2007/12/24

有馬記念回顧:騒ぐのは人間だけ

 日本競馬界、一年の総決算、有馬記念が終わった。戦前、ダービー馬ウオッカ、天皇賞春秋連覇のメイショウサムソン、ダイワメジャー、スカーレットの兄妹対決に加え、ヨーロッパのトップジョッキー マイケル・キネーンが一週間だけの短期免許で参戦のも大きな話題。しかし終わってみれば、人気薄のマツリダゴッホが先行抜け出して1着、2,3着にダイワスカーレット、ダイワメジャーの兄妹が粘り、三連単は80万馬券となった。年度代表馬を狙っていたウオッカもサムソンも、掲示板に載る事は無かった。

 一番人気サムソンの敗因は体調、精神的な面を含めてベストに無かった事のようだった。馬体重はプラス2kg。だがサムソンはこの馬体重での連対が無いのが、レース前に気に掛かった。スタート後はダッシュがつかず、手綱をしごく鞍上ばかりが目につき、今までにない中団の競馬。最後の直線も先頭を捉える勢いもない。中団にいた有力馬もサムソンを警戒したのか、共倒れのように着外。唯一、ポップロックが掲示板内を守ったが、ジャパンカップ組が揃って惨敗は残った事実。意外に今年のJCはタフな競馬だったのかもしれない。まして今回の中山コースは馬場悪化しタフだった。競馬好きの新入社員は「強気の武は消し」と断じ、ポップロックから買ったらしいが、マツリダゴッホはノーマーク。共倒れまでは読めなかったようだ。

 奇しくも有馬記念といえば、古くはユーワジェームス、メジロデュレンの夢(ユメ)馬券、ダイユウサクとメジロマックイーン(松田優作とSマックイーン)、9.11の年にはマンハッタンカフェとアメリカンボスの組み合わせのような、謎めいた結果を伴う事がある。語呂合わせや社会情勢で馬券を買う方法にタカモク式があるが、今回はちょっと浮かばない...と思っていたら、身近な人の名の語呂馬券に気がつかなかった。毎度買っていたのに、有馬だけはその買い目を忘れていた。ただボクよりも、その名の当人のほうが後悔は大きかったようだ。

 競馬の面白さの原点は、馬耳東風という言葉が表していると思う。他の公営ギャンブルは圧倒的に人間の関わるウェイトが大きいが、競馬は馬という我々と意志(言葉)の疎通ができない動物が介在する事で、不確定要素は一気に高まる。しかも様々な人間の欲が入り混じり、目の前の事実を捻じ曲げていく。「競走馬は走ってナンボ」ではあるが、彼らにとって走る事、勝つ事=喜び程度しか本能的に認識していない。あの岡部さんが現役騎手時代、「騒ぐのは人間だけ」とマックイーンVSトウカイテイオーの天皇賞・春の戦前、そう洩らしていたが全くその通り。大波乱も万馬券も、騒ぐのは人間だけ...だから競馬なのだ。

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