« 造顔マッサージを始めてみる | トップページ | 総理と呼ばないで »

2007/09/09

いざ凱旋門

 リビングの模様替えがひと段落したところで、実家から自作スピーカーを持ち込んだ。スピーカーといっても、テレビ台を兼用。その名を凱旋門と申します。このスピーカーは我が心の師、長岡鉄男さん設計の傑作。長岡さんの特徴的なスピーカー作り、これはマトリクススピーカーと申しまして、前の三つのスピーカーユニットだけでサラウンドさせようとする代物。今ある市販サラウンドスピーカーの元祖みたいなもの。しかしテレビとDVDレコーダーの間にはアンプとこの凱旋門しかありませぬ。今流行のデジタルサラウンドでないのも大きな特徴。スピーカー結線だけでサラウンドさせるのです。

 スピーカー工作は10年以上ぶり。元々はMX-127AVという型番ですが、ペットネームが付くのが長岡流。設計は当時の雑誌「AV FRONT」1992年3月号まで遡ります。板材はネットでカットしてくれるところを探し、この店でシナベニア板を選んでいます。カット板にはちゃんと番号がふられ、この凱旋門の組み立ては二日で終わりました。ブランクはあっても、釘を打つのは楽しいものです。木目の映えるシナベニア板のため、オイルステインとニスで仕上げました。

 視聴に使ったのはお約束のDVD「007トゥモロー・ネバー・ダイ」。音出すとまだクセがありますが、エージングで解消するしょう。むしろ評価したいのは音の奥行き。前方の展開はスピーカーの見立てを越えています。もちろん音のレンジも広い。ただアンプは18年選手のケンウッドKA-5010で青色吐息な状態。本当は完調なアンプが欲しい。ただボリュームはマンション住まいという環境下、小音量での再生ならまずまず。暗騒音が上がればサラウンド、リアへの音周りも改善されるだろう。

 なお音声はDVDレコーダー、PS3共にHDMIにて映像信号込みでテレビKDL-V2500経由、アナログ出力でアンプへ結線。テレビのデコーダーの性能も気になる。ただPS3の場合、HDMIとマルチAV端子の同時出力ができなかったり、レコーダーとの使い勝手の両立を考えると、今の形が良さそう。レコーダーとPS3抜き、テレビ単独でもサラウンドできるからだ。スポーツ中継のためにレコーダーを立ち上げる必要もあるまい。もちろん現状でも、テレビの音とは一線を画しています。そして何より自分の音で楽しめるのが嬉しいのです。

070909

|

« 造顔マッサージを始めてみる | トップページ | 総理と呼ばないで »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: いざ凱旋門:

« 造顔マッサージを始めてみる | トップページ | 総理と呼ばないで »