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2007/08/23

笑いの一生

 今年は年初からムーディー勝山、柳原可奈子、にしおかすみこ等、笑いのニューウェーブが続いている。クセになるムーディーソング、超うなずかせるコギャルライフ、下積みからのし上がって生んだ女王様とそれぞれに濃いキャラクター。それに加え、今夏ブレイクしたのが、オッパッピーことオーシャン・パシフィック・ピース、小島よしおの『そんなの関係ねぇー』。あまりの衝撃に、初めて見た時には度肝を抜かれた。それぞれに瞬間風速の高い笑いである。

 そして今のお笑い芸人の寿命は短い。ネット時代となってネタの浸透速度が早まった分、飽きられるのも早くなった。まるでセミの一生のよう。面白さ、衝撃度の高い分、瞬間風速の高さは顕著となる。2004年、流行語大賞に『間違いない』でノミネートされた長井秀和は、「大賞になると、芸能人として終わり」と言っていたが、浸透度の高い笑いは廃れやすい恐さを表現していた。だがそんな彼自身、今年のレギュラーが「エンタの神様」のみで、実はノミネートされる事自体が危険、馬鹿にできない証拠だろう。

 ただ渦中の人気芸人でさえ、先の見えない恐さを吐露している。にしおかすみこは『明石家さんちゃんねる』に出演の際、占い師に第一声、「いつまで(人気は)続きますか」と聞いていた。もちろん一発屋に終わらないためにも本人の努力は大事。だがテレビ局も所属プロダクションも、ここぞとばかりに彼らを起用する。そして忙しさの果て、繰り出されるネタは多様性を失い、終焉に向かっていく。テレビ局からすれば、彼らは消耗品。ここ数年で何人のお笑い芸人が消えていった事か。

 前述の長井秀和は、自らの可能性を求めてニューヨーク留学するという。「世界を視野に」との事だが、日本のテレビから消える恐さは少なからずあるはず。やはり芸人はテレビに出てナンボなのだから。そう思うとたけし、さんま、タモリのBIG3に紳介、ダウンタウンらの存在は際立つ。彼らこそお笑い持久戦の古豪。ある番組で品川祐(品川庄司)がさんまに「早く引退して下さい」と毒つくのも、まんざら冗談ではあるまい。飽きられない技術(あるいは立場)は若手芸人たちの脅威。ベテランのゴキブリ並みの生命力に、お笑い世代交代はまだまだ進みそうにない。

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