オペで北海道へ行く(観光篇・下)
そのまま小樽へ移動。翌日の朝は夫婦でガラス吹き体験をしてきた。ジョッキやタンブラー等の食器から、トンボ玉のようなアクセサリー等も作る事ができる。なお確実を期するため、事前予約をしておいた。作ったのはジョッキ。ボクは底面にはヒビを入れ、取っ手も付けている。実際に息を吹き込んだり、ガラスを回したりするのだが、手を添える程度でほとんどが指導するお兄さんたちがしてくれる。ただ物作りの流れを楽しむだけでなく、オンリーワンの物が手に入れられる喜びが大きい。ちなみに仕上がりに一週間程度を要するため、後日発送された。
即日、小樽から函館への移動。その途中ヤンキー先生でお馴染み、余市の道の駅へ。ここには宇宙飛行士毛利さんにちなんで宇宙記念館が併設。無料体験コーナー「ステップトレーナー」でよろめき、宇宙食を土産にした。
函館の道中は比較的スピードが出てしまう。しかしスピード違反の切符を切られたくないから、なるべくアクセルはセーブ。もちろん長距離を安全運転をこなすための術でもある。だから後続車のペースが速そうな場合、先に道を譲る事にしていた。実際、地元の人たちのペースは速く、そんな場面が多かった。ただ譲ってハザード出してくれたのは僅か三度。ちょっと寂しかった。そして道の駅に停まるたび、ソフトクリームを買っていた事を記録しておく。駅毎に味が違うのだ。
そんな函館までの道中だったから、着いたのは午後七時頃。この日の夜はとにかく天気が悪かった。そしてこの日の目的が函館山から夜景を観る事。だが追い討ちをかけるように、山頂を結ぶロープウェイは落雷の危険性で運転を中止していた。行くべきか、止めるべきか。そこで山頂の映像を映すネットカメラをパソから接続。いまやホテルにネット接続無くして滞在はあり得ない。すると霧が晴れて夜景の見える山頂が映し出された。今しかチャンスがないと、路線バスでの登頂を試みた。
バスには函館山行きのためか、ガイドさんが乗っており、道中は説明を加えてくれる。だが雨音に観光できるか半信半疑。しかし時折、木々の隙間から見える函館の夜景が、とても眩しく映った。山頂までのぶらり30分、バスの旅。もちろん山頂に着き、展望台からも夜景がよく見える。ただ雨風がちょっとつらかった。そして妻と記念写真を何枚か撮ったところで、急に山頂は霧に包まれた。すぐさまバスに戻り、座席から見える風景にブレーキランプが赤く映って不気味。実質、山頂で観光できたのは10分に満たなかった。
翌日もあまりいい天気ではなかったが、雨は僅か。函館旧公会堂へ行き、コスプレを楽しむ。コスプレといっても、ハイカラ衣装館という明治時代の扮装で写真(ただし要持ち込み)が撮れるという試み。国の重要文化財であるこの旧公会堂、また踊り場から函館の港町をバックに写真を撮るの乙なもの。20分1,000円、またボランティアのお母さんたちが写真を撮ってくれたりもするが、写真の隅にモップが写っていたのには、思わず苦笑してしまった。無理言えないしね。妻共々のツーショット満載もここではオミット。
函館観光には多くの名所があるが、やはり新婚旅行には「チャーミーグリーン」の坂をおさえたかった。石畳、その先には港が見える。そしてここであのCMが撮られたのね。他のカップル、観光客同様、ボクらも写真の中に収まった。
細かい出来事はさておき、駆け足で新婚旅行を振り返ってみた。北海道の魅力、本州と違う自然とその景観を楽しむも、後半は天気が微妙で雨に祟られた事が悔やまれる。妻共々、再び北海道の地を踏みたいとリベンジを誓うのだった。あれ、北海道といえばあれを忘れていた。そう彼の地へ行く事を...(早来篇へつづく)
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