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2007/03/11

森進一「おふくろさん」騒動を考える

 先週は風邪に四苦八苦。カミさん直伝、風邪薬をリポビタン2000で飲み干す対策が功を奏し、会社を休まずにすんだ。ただ病み上がりのダメージは見えないところで進んでいた。声が出ないのである。出るには出るのだが、声域は狭まれ、発声も続かない。まるで森進一のようになってしまった。話す人、話す人に「大丈夫?」と声を掛けられるも、その先会話が続かない。いや声が出なかった。しかしボクのサービス精神は「こんばんは、森進一です」という第一声に溢れていた。そして土曜日には完治したようだ。

 ここ数日出勤前、朝の情報番組を見ていると、必ず耳に届いてくるのは、森進一の「おふくろさん」。しかも何度も最初のフレーズがリピートされ、完全に意識へ刷り込まれてしまった。実際、世間でもカラオケの選曲が増すなど、再び「おふくろさん」に注目が集まっている。それもこれも、作詞家と歌手の思惑の違いがぶつかった形。歌手の後付けした創作(とはいえ、曲前のセリフ)が御大作詞家の逆鱗に触れてしまった。

 物作りでも自己完結しているものであれば、確かに自分の責任を持って改作する事ができる。ただ共同作業の中で生まれたもの、今回のような楽曲に関しての改変は、協議をもって進めたいもの。表舞台は歌手森進一の代表曲だろうが、彼一人だけでは「おふくろさん」の誕生は無かったはず。我々の仕事でもそうだが、表に出るものが全てではない。ハスキーボイス=おふくろさんではなく、歌詞の共感、曲への感情移入がその背景にあるだろう。

 高校時代、放送部にいた頃、NHK放送コンクールに入賞した事がある。作品では脚本と構成を担当、地方大会で六位の成績をおさめた。ただそのまま全国大会に出品すると思いきや、リーダーなる者に構成を改変されてしまった。全国大会で発表された時の驚きを忘れない。ワイワイガヤガヤ、所詮高校の部活、彼は名目上のリーダーだったが、まるで自分だけの創作物のように弄られたのが許せなかった。間もなくボクは退部届を出し、そのまま離脱。だから川内康範さん、あなたの怒りよくわかりますよ。

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