ディープインパクトと武豊、世界最高峰の凱旋門賞へ
週末は競馬ファンとして見逃せない一大イベントがある。いよいよ始まる秋のGIシリーズ、その第一弾スプリンターズステークスではない。もちろんご存知の通り、あのディープインパクトが出走する凱旋門賞の事である。10月1日が日本競馬のメモリアルデーになるか否か、ディープの走り、武豊の手綱にかかっている。八頭の少頭数となったが、その品格は揺るぎない。
世界のナンバーワンレース、凱旋門賞の歴史はヨーロッパ競馬の歴史といっても過言ではない。武豊自身、勝ちたい世界のビッグレースの一つに挙げている。人気を二分するのは昨年の優勝馬ハリケーンラン、そして我らがディープインパクト(本来ならエレクトロキューショニストと三強を形成するはずだったが、非常に残念な急逝)。ちなみにハリケーンランは日本馬(正確にいうと日本調教馬)最先着エルコンドルパサーを破ったモンジュー産駒といういわく付き。
京都競馬場なら間違いなくディープ有利となるだろうが、今回は完全なアウェー戦。しかも初の海外挑戦。ただ池江泰郎きゅう舎はステイゴールドで海外GI勝ちの経験があり、とても心強い。しかしマイナス材料も少なくない。ヨーロッパ以外に優勝馬が出ていないのは単なる偶然。芝や競馬の質の違いが最も大きい。しかし近年、日本馬のヨーロッパ競馬挑戦では結果を残すケースも多く、馬場適正は充分にあると言える。
むしろ最も不安なのは、三ヶ月も開いたローテーションだろう。近年、日本馬のレベルアップは血統の充実と、調教技術の向上が挙げられる。ちょっと昔なら、前哨戦を調教代わりに使い、目標のレースに臨むのが通例だった。だが今では常勝が当たり前となり、それは前哨戦も同じ。そして支えるのが調教技術の高さである。ただ超A級馬の集う凱旋門賞、果たして三ヶ月ぶりの実戦で通用するのだろうか。調教で補えない面は存在するからだ。他のライバル馬との大きな違いはそこにある。しかし今回のローテーションは、ややガス欠気味、不完全燃焼となった昨年の有馬記念2着の反省ともとれる。今更、外野はとやかく言うものではないだろう。
去年はちょうど弾丸ツアーで訪れた京都競馬場。しかも無敗、クラシック三冠達成に熱くなっていた頃。さすがにフランスまでついて行く事はできなかったが、日曜深夜(月曜0:25頃)はテレビにかじりつきたい。馬券を超えた世界、レースがそこにある。杉本節ならどんな実況をするのだろうか、そんな妄想が駆け巡る。『さぁ、ロンシャンの長い、長い直線に入った。武豊、ディープインパクト、京都で魅せた走り、羽ばたく姿を見せてくれ』
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コメント
先日はトラックバックありがとうございました。
もう明日なんですね。
ディープの凱旋門賞制覇で日本の競馬人気が
少しでも復活してくれればと思っております。
NHKさん、がんばってもらいましょう。
突然ですが、私のブログで新企画やります。
ヨーロッパのブックメーカーのhiroponバージョンです。
よろしかったら参加してみてください。
お待ちしております。
投稿: hiropon | 2006/09/30 12:04
hiroponさんこんにちは。
コメントありがとうございます。
>NHKさん、がんばってもらいましょう。
受信料払ってる分、しっかり中継してもらいましょう。4台自前のカメラを準備しているそうです(^^)
投稿: でんでん | 2006/10/02 00:20