さらばタイガー田中、丹波哲郎さん逝く
昨日の夜はショッキングだった。あの丹波哲郎さんが亡くなったからだ。一昨年頃か、特番の「時空警察」のボスとして登場。その時に顔がこけ、劇ヤセした姿が印象に残っている。またその後、リマスター版「砂の器」の劇場公開、舞台挨拶にも登場した丹波さん。やはり体の具合が心配される印象は拭えなかった。死因は肺炎という事、さらに84才という高齢にあったかと思うが、非常に残念に思う。
丹波さんに対する印象は、世代によって大きく違うと思う。年配の人には「キイハンター」「三匹の侍」、ボクら団塊ジュニアには「Gメン'75」、さらに若い世代には霊界の宣伝マン、映画「大霊界」等が頭に浮かぶ。中でも「Gメン'75」の黒木警視正は強烈だ。演じた丹波さん自身、プライベートでスピード違反か何かで警官に呼び止められた際、ホントか嘘かひたすら「(私は)Gメンだ」と白を切り続けたという逸話が残っている。まさにボスというと丹波さんか、石原裕次郎くらいしかハマる俳優はいないだろう。
そんな丹波さんといえば、ボク的には『タイガー田中』。007シリーズの第5作、「007は二度死ぬ」で日本のスパイエージェント役として登場した。「世の中ジェットだよ、ボンド君」とジャイロジェットピストルを片手にボンドを諭すタイガー。長身、そして説得力あるボス声。しかも堪能な英語力を駆使し、ショーン・コネリーを相手に活躍。幼少期、TBS「月曜ロードショー」を観るたびに、丹波さんのセリフにしびれたものだ。もちろん日本語吹き替えではあるが。
さて丹波さん、霊界の宣伝マンとして活躍してきただけに、死後の世界でも戸惑う事は無かろう。しかし独特の丹波節が聞けないのは寂しい。皆が真似した丹波哲郎。若かりし竹中直人が、よく真似してから出たひと言「タンバリン、しゃーん」。11月末発売の「007 アルティメット・コレクション BOX」を前に、もう一度手元のDVD「007は二度死ぬ」で丹波さんを偲びたい。謹んでご冥福お祈り致します。
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コメント
こんばんは!echo&コメ、ありがとうございました!
タイガー田中、この役を書かれている方が多いですね。
見たことはありますが、、、
今度見てみようと思います。
たぶん霊界でも、活躍されていることでしょう。
投稿: 猫姫少佐現品限り | 2006/10/04 00:17
書き込み有難うございました。
丹波氏が出演されているという事で、「Gメン’82」も見ていましたが、多分に惰性で見ていたという部分は在ります。やはり仰る様に「Gメン’75」と比べると見劣りしてしまいますね。兎に角オリジナル・メンバーは最高でした。そして時代も在ったのかもしれませんが、海外ロケにも華が在りましたね。又、蟹江敬三氏が登場する「望月源治シリーズ」は本当に怖かったですし。
ああいった深みの在る刑事ドラマを又見てみたいです。
投稿: giants-55 | 2006/10/04 00:19
猫姫さん、giants-55さんこんにちは。
コメントありがとうございます。
猫姫さんへ
>たぶん霊界でも、活躍されていることでしょう。
とうとう研究を実践される時が来ました。その事実は残念ですが、活躍は間違いないですね。
giants-55さんへ
>ああいった深みの在る刑事ドラマを又見てみたいです。
あの手のちょっと無国籍な匂いのする刑事ドラマって、昔は多かったですね。ドラマの質が変わった90年代以降、登場が難しくなったかもしれません。
投稿: でんでん | 2006/10/04 05:36