「ユナイテッド93」を観る
今日は朝からシネマサンシャイン沼津で「ユナイテッド93」を観てきた。アニメや子供向け作品という夏休み興行の中、あの9.11を目前にして日本公開。そうこの作品は、2001年9月11日に起こったアメリカ同時多発テロを題材としている。タイトルの「ユナイテッド93」とは、ユナイテッド航空93便の事を示したものだ。ハイジャックされた4機の旅客機の中、最後にその末路を辿った機である。
9.11というと思い出すのは世界貿易センタービルへの旅客機激突、そしてその崩壊していく映像だろう。当時、ニュースステーションを観ていて、突然飛び込んできた映像に恐怖を感じつつも、何処か対岸の火事的に、現実として捉えるのに時間を要したのを思い出す。ハリウッド大作を彷彿とさせる映像に麻痺してしまっていたのだ。そして次々と飛び込む情報、死者の数、被害状況がやっと現実に引き戻していった。
この「ユナイテッド93」は、10月日本公開の「ワールド・トレード・センター」他、ハリウッドが9.11を描く事になった一連の作品の一つ。そして本作を観る前は悪く言えば、アメリカの正義とハリウッドの貪欲な面が作らせたと思っていたのだが、エンターテイメント性を排除され、綿密に現実を追うよう物語は構成(脚本は監督自身が手掛けている)、我々の知る末路に向かっていた。彼らの向かう先とは『死』である。そして93便だけがテロリストの目的を阻止していた事実を思い出したのだった。あれから五年、自分の中で9.11が風化しつつあるのを知った瞬間でもある。
当時の混乱は冒頭で描かれる管制、軍部のやり取りから汲み取れる。最新鋭の情報網を持ってしても、CNNの伝える映像に勝るものはなかった。交信を続ける管制室、四千を超える機影を追うレーダー網から一つ、そしてまた一つと連絡が途絶えていく。そして間もなく世界貿易センタービルから煙が立ち昇った。そうした出来事の一つ一つが現実に沿って描かれていく。
それは93便の末路についても同じ。機内電話を介し、家族と最後の通話は観客に強く現実を突きつける。もちろん墜落に至る経過は想像の域を出ないが、テロリストの握る操縦桿に示された写真の今ある姿を思えば、これを阻止した事実は残る。ただ乗客たちはテロを防いだわけではない。生きるためにその瞬間まで戦った、そんな気がしてならない。テロ阻止の美辞麗句がテーマなのでは無い。現実を描く事、9.11を単なる墓標にしたくない意志は感じた。そして最後に流れるテロップは政府の不甲斐なさも語っている。
スター不在の中、ボクとしては元機長の乗客に目がいった。何とコメディ「俺がハマーだ!」のデヴィッド・ラッシュだったのである。テレビ中心の彼がこの作品に出演している事からも判るように、興行よりもリアルに即したキャスティング、物語を重要視した表れと思う。奇しくもイギリスから旅客機爆弾テロ阻止の報が入った直後。ハッピーエンド不在、一般的に嫌なものは見たくない風潮はあるだろうが、あの9.11の映像と現実のピースを埋める作品となったと思う。
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映画館にて「ユナイテッド93」
「9.11」を初めて克明に描く、ポール・グリーングラス監督による衝撃作。
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【映画的カリスマ指数】星取りする気持ちになれない
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» ユナイテッド93 [うぞきあ の場]
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皆さんは、あの瞬間、何をしていましたか?
私は、出張先のビジネスホテルでNHKを見ていました。
このホテル、大浴場があり、長湯でややのぼせ気味で、
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受信: 2006/08/15 09:48
» 「ユナイテッド93」 [the borderland ]
世界的なテロ事件ではあっても、当事者ではない日本では「喉もと過ぎれば、熱さ忘れる。」程度の関心(私も含めて)じゃないかと思っていましたが、地味なOS劇場にもかかわらず、ほぼ満席。言い方は悪いかもしれないが、イギリスの航空機爆破テロ未遂が起こった直後の映画公開というのは、絶大な宣伝効果だったと思う。
9.11のテロ事件、ハイジャックされた4機の航空機のなかで、唯一、目標に到達することなく墜落したユナイテッド航空93便の物語。綿密なリサーチをしてるだけあって、機内での様子は緊迫感溢れるドキメンタリ... [続きを読む]
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2006年 111min
2001年9月11日−
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土曜日の試写会に2回も行く機会があったのに
寝過ごして見逃していた
「ユナイテッド93」を公開初日に見てきました。
2001年9月11日
テロの被害にあった
「ユナイテッド93」の話です。
管制塔は完全実話
機内は、機内からの電話の内容を元に
憶測的な事も含め描かれています。
ドラマ性をほとんどなくし
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本当の機内って・・・
この手の作品はコ�... [続きを読む]
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評価:85点{/fuki_love/}
ユナイテッド93
私はジェットコースターが大嫌いです。
それでも乗らなければならない時があります。
大抵混雑しているので、大嫌いなものに乗るために、時には1時間以上も待たなければなりません。
落ちるとわかっているものに乗らなくてはいけない絶望的な緊張感。
それと似た感覚を味わえる映画でした。
9.11の出来事を描いた映画を、アトラクションであるジェットコー�... [続きを読む]
受信: 2006/08/19 20:21
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もうすぐ5年目のあの日
2001年9月11日・・・アメリカで同時多発テロ発生
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そのうちの2機があのニューヨークの貿易センタービルに突入。
未曾有の大惨事を引き起こした。
これは誰もが知っている事件だと思う。
さらにもう1機はワシントンのアメリカ国防省(ペンタゴン)に
突入。
これは日本だと意外と知らない人が多いかもしれないな。
残りの1機は自爆テロを... [続きを読む]
受信: 2006/08/20 14:14
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受信: 2006/08/20 20:46
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2001年9月11日。
あの日のことはよく覚えている。
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そして2機目が。
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受信: 2006/08/27 05:02
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2001年9月11日
4機の旅客機がハイジャックされた。
3機はターゲットに到達。
1機のみ到着せず。
[続きを読む]
受信: 2006/08/27 23:18
» ユナイテッド93 [Rohi-ta_site.com]
映画館で、出演:ハリド・アブダラ/ポリー・アダムス/オパル・アラディン/ルイス・アルサマリ/デヴィッド・アラン・ブッシェ/リチャード・ベキンス/スターラ・ベンフォード/オマー・バーデゥニ/スーザン・ブロンマート/レイ・チャールソン/クリスチャン・クレメンソン/脚本・監督:ポール・グリーングラス/作品『ユナイテッド93』を観ました。
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受信: 2006/08/30 19:36
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だからこそ、今回あの事件を描いた作品「ユナイテッド9�... [続きを読む]
受信: 2006/09/02 02:46
» ユナイテッド93 [Steeve Blog]
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受信: 2006/09/03 23:04
» 語られる911 「ユナイテッド93」 [VIVA!ちどりあし]
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受信: 2006/09/03 23:14
» 追悼9.11 ユナイテッド93 06年180本目 [猫姫じゃ]
ユナイテッド 93
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受信: 2006/09/12 12:25
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受信: 2006/09/16 22:06
コメント
こんにちは♪
TBありがとうございました。
テロリストが操縦かんに張った写真はキャピタルでしたよね。
本当の狙いはどこだったのか分かりませんが、勇気ある方々のおかげで阻止できて本当によかったです。
映画製作に当たっては遺族の方への誠意があふれていたと聞きます。
傷跡は決して癒えませんが、出来事を風化させないためにもこういう真摯な映画が作られてよかったと思います。
投稿: ミチ | 2006/08/13 13:39
ミチさんこんにちは。
コメントありがとうございます。
>映画製作に当たっては遺族の方への誠意があふれていたと聞きます。
これだけディテールのしっかりした作品となったのも、遺族の方の協力あってですよね。あたらめて墜落まで、そして現在の心中をお察しします。ぜひ観て欲しい作品です。
投稿: でんでん | 2006/08/13 15:04
こんばんわ!TB&コメントありがとうございます!
いろんなところでいろいろ言われている作品なようですが・・・。
そんなことの前にこの出来事を忘れないこと、二度とこんなことを起こしちゃいけないこと・・そっちの方がよほどに大事なんじゃないか?と思ってしまいます。
観たくない・・と目をそらさずに、出来るだけたくさんの人たちに観てほしい。私はそう思っています。
投稿: 睦月 | 2006/08/13 23:11
でんでんさん、初めまして。 映画の完成度は高いそうですね。
アメリカ政府の「93便は墜落した」という公式見解を基にしてますが、
実は「911事件」は日本の新聞・テレビが伝えない事実が沢山あるようです…。
「2001年9月11日にはテロは起きなかった・・・」とする、
9・11検証・ドキュメンタリー「Loose Change=ルース・チェインジ」が
全世界で波紋を広げ話題ですが、22歳のディラン・エイブリー監督が
100万円以下で制作した作品が、いまネットを通じてブレイクしています。
この作品の成功で、初の劇場用映画となる3弾が米国では秋に公開予定で、
いまアメリカ国内では「9・11真実追及運動」が益々高まっています。
下記、数日前のCNNニュースでは、この映画の最後のテロップ部分の
「記録や証言」にも、新たな「ウソ」が明るみになってきています…。
英語版なら色んな場所から、2弾=完全版を「無料」でダウンロードできます。
グーグル版は410MB。英語字幕のデータはあります。字幕の表示方法などは検索で。
米国・ビデオグーグルではトップ100に、2品がランクイン中です。
これを観ると目から鱗が落ちるかも知れません。真実に関心があればお薦めです。
投稿: ホワイト・ラビット | 2006/08/13 23:13
睦月さん、ホワイト・ラビットさんこんにちは。
コメントありがとうございました。
睦月さんへ
>いろんなところでいろいろ言われている作品なようですが・・・。
100%真実とも言っていないのだし、そこは我々大人の観客の範疇に委ねるしかないですよね。この作品の存在だけでも命の尊さは伝わってきます。そういう意義の作品だと思います。
投稿: でんでん | 2006/08/15 06:31
こんにちは。
墜落する飛行機を上昇させようとする気持ちが、
国のためではなく、自分たちのために自発的に
行動し始めた点が一番良かったと思いました。
投稿: カヌ | 2006/08/15 16:49
カヌさんこんにちは。
コメントありがとうございました。
おっしゃるとおりだと思います。単に英雄礼賛でないところにテーマを感じました。
投稿: でんでん | 2006/08/16 08:52
『映画と秋葉原とネット小遣いと日記』のhideです
でんでんさんコメント&TB有難うございます
>様々な正義がある限り、その名の下にこれからも続いていくのですね。
(イスラム教vsブッシュはキリスト教右派?超保守主義)その宗教的原理主義者たちが起す混乱はこれからも続くと思います
映画は、極端にどちらかに付いて、美化したりしなかったのは好感が持てました。
映画が終わった後、重い空気が流れ、エンドロールに立つ方が居らず、場内が明るくなるまで静かだった映画は久しぶりでした
投稿: hide | 2006/08/17 22:54
hideさんこんにちは。
トラックバックありがとうございます。
>映画が終わった後、重い空気が流れ、エンドロールに立つ方が居らず、場内が明るくなるまで静かだった映画は久しぶりでした
ウチのような田舎町でも同じ傾向でした。観る方を選ぶ映画ですが、来ている人は同じ志でこの作品に臨んでいたのだと思いました。
投稿: でんでん | 2006/08/19 18:22
でんでんさん、コメントありがとうございます。
神の一番嫌いなもの、それは人間。乗客も犯人も、それぞれの神に祈っていましたが、神の答えが、墜落だとしたら・・。そんなことも考えてしまいました。
投稿: skywave | 2006/08/21 21:40
skywaveさんこんにちは。
コメントありがとうございました。
確かに神が常に「生」だけを望むとは限りませんね。生と死の価値観を同一視する面も少なくありません。でも非業の死だけは避けたい...それが本音ですけど。
投稿: でんでん | 2006/08/23 07:13
書き込み及びトラックバック有難うございました。
でんでん様もあの時はニュースステーションを見ておられたんですね。自分も何時もの習慣でチャンネルを合わせた所、あの映像が飛び込んで来たのですが、初めは映画の一場面とばかり思っていました。それ程、現実の出来事とは思えない事態でしたね。
こちらでも書かれていますが、自分もユナイテッド93の機内の乗員達は、テロと闘ったというのでは無く、自らの生命を守る為に闘ったと思います。この作品の惹句を見ていると「テロと勇敢に闘った乗客達」みたいなものが目立つのですが、それにはどうしても違和感を覚えていました。テロと闘うというよりも、自らの命の為にという方が余程自然だと思います。
夕方のニュースで報じていたのですが、世界貿易センタービル崩壊後に、現場で救出&復旧活動に当たっていた者達の多くが後遺症に悩まされているそうです。主に心肺系の疾患が多く、その為に職を失い貧困に喘いでいる人も少なくないとか。「崩壊時に舞い散ったアスベストや有毒ガスの影響と、後は心理的なものも原因ではないか。」という事ですが、被害者の一人が「国家の為に必死で当たったのに、職を失い、生活も困難な状態に在るのに、国は何もしてくれなかった・・・。」と語っていたのが印象的でした。愛国心って一体何なんでしょうね。
投稿: giants-55 | 2006/09/09 21:25
giants-55さんこんにちは。
コメントありがとうございます。
>愛国心って一体何なんでしょうね。
国にとって本音と建前があるのでしょう。テロを愛国心の扇動に利用する面もあるだろうし。この作品はその点、クールに描かれていて問題提起として十分に機能した作りになっていますね。
投稿: でんでん | 2006/09/09 23:16
TBありがとうございました
>ただ乗客たちはテロを防いだわけではない。生きるためにその瞬間まで戦った、そんな気がしてならない。
そうそう、なんとか生き延びられる道を選択したのだと、私も感じました。
「テロを未然に防いだ乗客の勇気を讃えよう!」という姿勢は無かったので好感を持ちました。
投稿: Gachami | 2006/09/16 22:11
Gachamiさんこんにちは。
コメントありがとうございます。
>「テロを未然に防いだ乗客の勇気を讃えよう!」という姿勢は無かったので好感を持ちました。
あからさまに訴えてしまっていたら興ざめした事でしょう。クールな視点だからこそ伝わるものがありました。
投稿: でんでん | 2006/09/17 07:32