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2006/04/30

早朝割引で「Vフォー・ヴェンデッタ」を観る(ネタバレあり)

 今朝は盟友N氏と「Vフォー・ヴェンデッタ」を観てきた。地元の老舗映画館が朝七時からの上映で、レイトショー並みの入場料で観られるサービスにのった形。1,200円なので、映画の日ほどではないが、大きな劇場でN氏とボク、そしてもう一人の観客で貸切り状態。まぁ、それで差し引きゼロと思った。映画を観出せば、プラスアルファも出てくるだろうと。何てたってナタリー・ポートマン、坊主になってまでイレ込んだんだから...と高をくくっていたのが大失敗だった。ちなみに初見が最悪だった「エイリアン3」もシガニー・ウィーバーが坊主になっていたっけ。

 近未来のロンドン、「V」と名乗る仮面の男が民衆を扇動し、独裁者の下から解放しようと戦うのが物語の骨子。ヒトラーをモチーフにした役をジョン・ハートが演じている。ちなみに本作はイギリス=ドイツの合作という背景がある。なおかつてテレビシリーズ「V」というのがあったが、本作中に登場する赤スプレーで「V」と書くシーンがあるが、偶然の一致ではあるまい。たぶんナチスドイツの圧制の下、解放を願う人々が同じような行動をしていたのだろう。それが両作で描かれていたのだと思う。

...とここまで書くと、この作品は素晴らしいのかと勘違いされてしまうが、実際は残念な出来に終わっている。いや残念以上、何と言っていいのやら。とにかく面白くない。興味も沸かない。「マトリックス」の製作チーム=ビジュアルと勘違いすると、本作は大きな失敗である。まるで禅問答のような、字幕を追い駆けなければ解らないシーンが続く。その点は「マトリックス」に近いかもしれない。脚本はウォシャウスキー兄弟だけに、似た印象を得た。また独裁者、圧制と民衆の構図は、判で押したようにステレオタイプであった。

 仮面の男「V」を演じたのはヒューゴ・ウィービング。セリフ回しは彼独特。ただ彼の苦労も、作品そのものの興味を盛り上げるまでに至らなかった。彼の責任ではない。やっぱり面白くないのだから。ナタリー・ポートマンも坊主になるまで、この作品に出演する動機があったのだろうかと疑問に思った。確かに彼女でなければ、この作品をエンドロールまで観ようとは思わなかっただろう。それ程にB級度は高い。ただB級でも何か残る作品であればいいのだが、つまらなさまでもがB級となってしまった。ジョエル・シルバー印のハズレは目も当てられないね。

060430

追伸1.
圧制と民衆の構図、それならばイギリスを舞台にしたテレビシリーズ「プリズナーNo.6」のほうが断然面白い。突然村に拉致されたNo.6、目に見えない独裁者No.1との戦い。映画化が囁かれて数年が経ったが、実現の可能性は依然低そうだけどね。

追伸2.
「V」を見ていたらヴィンセントを思い出した。ツバの広い山高帽に白い顔。そう「Saku Saku」の白井ヴィンセント(写真のパペット)である。同じ「V」でも、断然ヴィンのほうが毒があって面白い。いずれ「Saku Saku」の中でネタになりそうな作品だなぁ。またキャラの著作権で揉めなきゃいいけど。

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コメント

TBありがとうございました。
テレビシリーズ「プリズナーNo.6」は
ぼくも大ファンです。
映画にならないかな。

投稿: えい | 2006/04/30 22:06

こんばんは!
TBありがとうございました!
あたしも、、、ダメでした、、、
マトリックスは、大好きなんですケド、、、

投稿: 猫姫少佐現品限り | 2006/05/01 03:06

えいさん、猫姫さんこんにちは。
コメントありがとうございます。

えいさんへ
>テレビシリーズ「プリズナーNo.6」は
>ぼくも大ファンです。

嬉しいですね。「プリズナーNo.6」はいろんな意味で革命的な作品です。映画版ホントにやってほしいです。

猫姫さんへ
>マトリックスは、大好きなんですケド、、、

個人的にはマトリロ、マトレボはイケませんでした。やっぱ第一作が一番良かったです(^^ゞ

投稿: でんでん | 2006/05/01 19:59

『映画と秋葉原とネット小遣いと日記』のhideです。
でんでんさんコメント有難うございます
>予習不足だったのか、いやそれよりも内容がボクにハマらなかったせいだと思っています。

まあ、映画の中でhide的に残念だったのは、予備知識が無いと象徴的な部分だけで繋げてる感じはして解り難い感じはしました。
あと一点は。一般国民は、現在のファシズム政権をウンザリしているようだけど?
その程度であって、ウップンは貯まり、革命精神が高まる、過程が無い感じがしました。
その意味で最後の銃の前に立つクライマックスは若干無理が有るかなあと・・・?
その一点だけですかね

投稿: hide | 2006/05/01 23:26

hideさんこんにちは。
コメントありがとうございました。

>ウップンは貯まり、革命精神が高まる、過程が無い感じがしました。

描写が断片的で、しかもラストは大団円的にオールキャスト。確かに過程が抜けています。もっとひしひし伝える部分があれば、印象が変わったかもしれません。

投稿: でんでん | 2006/05/01 23:48

こんばんわ!TB&コメントありがとうございました。
メッセージ性があるのは分かったんですが・・・いまいちどう解釈すべきかよく分からなかった作品でした。

Vのキャラだけは異常にたってましたね(笑)

投稿: 睦月 | 2006/05/04 03:01

睦月さんこんにちは。
コメントありがとうございました。

>メッセージ性があるのは分かったんですが

映画としての在り方がボケているような気がするんです。メッセージ性を問いたいと思いつつ、コントまがいのシーンがあったり、エンタメしきれなかったり。何かイマイチでした(^^ゞ

投稿: でんでん | 2006/05/04 18:35

でんでんさん、こんにちは。

自由と正義を復活させるための戦い。
しかし、サトラー議長も、はじめは自由と正義を守るため、第3次大戦を戦い、アメリカを植民地にしたのでは?
そんなことを私は考えてしまい、ストーリーに入り込めず、この映画を楽しめませんでした。

投稿: skywave | 2006/05/07 13:16

そうですかー・・・B級ですか~・・・
ちょっと面白そうに感じたんですが残念・・・

しかし「早朝割引」なるものがあるんですね!うらやましい!!
♂の所にもあれば、早起きに困らないのに(笑)

コメントありがとです!!

投稿: | 2006/05/07 17:11

skywaveさん、♂さんこんにちは。
コメントありがとうございました。

skywaveさんへ

ボクもサトラー議長が悪に見えなかったのです。勧善懲悪とまでいかなくとも、悪の部分をもう少し出して欲しかった。コントラストがない気がしました(^^ゞ

♂さんへ
>そうですかー・・・B級ですか~・・・

お金は掛かっていると思うのです。でも味わいはB級以下というか...愛すべきB級とも思えませんでした(^^ゞ

投稿: でんでん | 2006/05/07 20:29

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