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2006/04/26

ヨン様よりジャー様!「トム・ヤム・クン!」を観る(ちょっとネタバレあり)

 トニー・ジャー主演の「トム・ヤム・クン!」を観てきた。何とも摩訶不思議なタイトルだが、内容は「マッハ!!!!!!!」同様にアクションエンターテイメント。早回し、ワイヤーアクションはご法度、もちろんジャー様本人によるアクション満載である。一見、風貌からけっして強さを感じないジャー様だが、「脱いだら凄いんです」ではなく、「動いたら凄いんです」を地でいく作品である。なおタイトルに関しては始まって半ば、シドニーにある料理店名と同じ事に気づかされる。ええっそれだけかい(苦笑)。

 たぶんアクションの高みを「トム・ヤム・クン!」というタイトルに込めたと推測する。オープニングのタイトルロール、英題も「TOM-YUM-GOONG!」となっていた。例えるならかなりピリッと辛口風。そして前作以上に挑戦的なシーンも少なくない。倉庫で次々とジャー様に襲い掛かるチーマー(?)。これでもかの連続だが、相手はただジャー様のみ。そして圧巻は料理店「トム・ヤム・クン」で繰り広げられるワンカット、長回しのアクションシーン。あれだけの動き、殺陣を連続して5分以上あったと思うが、それをワンカットでやるというのは、ジャー様、そして相手するスタントマンたちの苦労がうかがえる。また回廊を上がりつつ次々と倒す姿は、のちの怒りに繋がっていく。

 単なるアクション作にあらず、何処かアジアンテイストを感じるのは、ジャー様が怒りの動因とする象にある。前作は仏像であったが、今回は幼き頃から一緒に過ごした象の親子を助けにいく。そしてジャー様が直面する結末が何とも哀しい。冒頭描かれた「星になった少年」と勘違いしてしまうほどに情緒的に進むシーンが、再び繰り出されてジャー様の心に火をつける。一目女性だが実際の性別不明、謎のボスとのバトルは最後、怒りのひと蹴り。おいおいそこまでやるのかと呆気にとられたが、エンドロールのメイキングで納得した。最後まで見逃さないで欲しい。

 さて問題は「マッハ!!!!!!!」を超えたかというところだが、回答は難しい。ボク的には超えられなかったかなぁと思っている。あまりに前作が衝撃的だったからだ。得体の知れない力は前作が上回る。ただジャッキー・チェンの後継は彼しかいないし、今後の課題は如何に彼らしさを作品の中で繰り出していくか。その一つが怒りだと思う。本作のラストはけっしてハッピーエンドではない。だからこそ次作以降も下手に笑いに流れるのでなく、真正面でアクションを描いていって欲しい。もちろんユーモアは盟友ペットターイ・ウォンカムラオに任せてね。

Tomyumgoong

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コメント

コメント&トラバありがとうございました♪

あのレストランの長回し・・・
腰を抜かしてしまいました!

スッゴイですねぇー

あんなの普通一気に撮ったりしないですよね。
疲れます!・・・っていうか基本的に出来ませんよね、あそこまで。
さすがジャー様。

象様の悲しい物語も加わって
なかなかgoodなお話でした!(ToT)ううっ。

投稿: こっちゃん | 2006/05/01 22:07

こっちゃんさんこんにちは。
コメントありがとうございます。

>あんなの普通一気に撮ったりしないですよね。

長回しなんて通にしか判らないのに、惜しげなくそんなアクションを織り込むジャー様。さすがですねぇ(^^ゞ

次作も期待です!

投稿: でんでん | 2006/05/01 22:26

でんでんさん、こんにちは。
アクションは、120%の満足ですね。
それと、マダム・ローズ役の彼女??チン・シンが、興味を引きました。トム・ヤン・クンのHPのCAST紹介で、バレリーナ兼舞踏家、陸軍士官学校入学の経歴あり、強いはずですね。

投稿: skywave | 2006/05/02 22:59

skywaveさんこんにちは。
コメントありがとうございました。

>バレリーナ兼舞踏家、陸軍士官学校入学の経歴あり

それはホンモノですね。次作以降、ジャー様の相手を探すのも大きな課題かもしれません(^^ゞ

投稿: でんでん | 2006/05/02 23:34

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