« 「ダ・ヴィンチ・コード」をヴィジュアル愛蔵版で読む | トップページ | 「ホテル・ルワンダ」を観る(ネタバレあり) »

2006/04/21

倫理なき戦い[タバコ頂上作戦]

 二〇〇六年、日々モラルを失いつつある喫煙家たちの下、鬱屈とした生活を強いられるタバコの煙を嫌う人々。行き場を失うとのたまう喫煙家たちだったが、そこには自己中心的なエゴイズムしか無かった。そんな中、二月のある日に始まった小さな衝突。これを起点に生じた亀裂は、やがて大きな衝突を招く事になるのであった。そして時は四月二十一日、喫煙家に因縁をつけられた広能昌三は、ついにその重い口を開くのだった。そしていよいよ火蓋は切られたのである...
 まるで「仁義なき戦い」のようなオープニングで始まった今回。前回の「タバコ戦争」同様、思わずタイトルもパロってしまいました。まぁ冗談はそこまでとして、それ以外は事実。ここからは今日起きた出来事である。

 今日は風の強い日だった。だが平屋でプレハブ作りの事務所。日中午後となれば、窓を開けて風を通さないと、とても暑くて仕事にならない。風を取り込む間近にある喫煙所。喫煙所はビニールカーテンで仕切られていた。ただボクは仕事の効率、事務所の風通しを考え、カーテンをまくり上げ、窓を開けたのだった。そして間もなく窓の近くで喫煙し始めるある上司。
ボクは「喫煙するなら窓を閉めてください」とひと言。
その上司は「だけど窓が開いていたから」と返す。
数分後、その上司にボクはこう呼び止められた。「それなら『喫煙する時、窓を閉めてください』と貼ればいい」と。
 一聴、建設的な意見と思った方はとても幸せな人だと思う。よく考えて欲しい。喫煙者がそれならタバコを吸う段取をルール化しろと、何と嫌煙者に進言しているのだ。そんなに嫌なら、どうぞルールにすればいいとね。これこそモラル崩壊。ある意味、喫煙者の逆切れである。売り言葉に買い言葉。いや売られたケンカに、とうとうボクは切れてしまった。

「何でタバコを吸わない人間がそんな事を決めなきゃいけないんですか。タバコを吸う人間が自ら考えるべきでしょう。風上でタバコを吸えば、風下に流れるのは当然。そんな事も判らないんですか?」とボク。
「ここが喫煙所って決まってるんだから(いいじゃないか)」とその上司。
「だから窓を閉めてくださいと言ったじゃないですか。そもそもここはそうで無くとも『まともな分煙』なんてできてないんだから。もう何度、(部署内の管理職と組合員の)懇談会で分煙を徹底して欲しいと言ってきて、せいぜいカーテンがやっと。それも(喫煙者の)Mさんを突いて一年がかりでしょう!」とボク。
「それならもうあそこで吸わなきゃいいんでしょ」再び放った逆切れを最後、そして上司の上司から手打ちとなるひと言が入り、その場は終わったのだった。

 まずこの上司はタバコに関するモラルはない。タバコを吸う時に周りがどうなるかを意識していないからこそ出たひと言である。ちなみに会社から周辺の駐車場までの僅かな距離も、平気で歩きタバコをする人でもある。吸い終えたタバコの行く末は推して知るべし。そしてその上司、最後の大人気ないひと言に、言われたこちらのほうが恥ずかしくなってしまった。

 間もなく、席に戻った僕の肩を叩いたのはある先輩。察してくれたのか、別の場所でいろいろ話し合った。先輩も嫌煙者で、他部署からの喫煙場所問題解決に尽くしてくれていたが、最近の悪化する状況に歯がゆい思いを共有していたのだった。二人の共通した意見に「他の企業で比べて分煙化が進んでいないのは明らか」というのがある。ただボクはその根源にはあるのが、喫煙者のモラルだと思っている。我が社はISO14000を取得する会社、近辺住民の方に環境保全を訴えるべき会社である。だが出退勤時、会社の周りでは喫煙者たちの歩きタバコが横行している事実。まだ戦いは始まったばかりなのだ。

060421
  このCMウソばっかり、見るたびに胸クソ悪くなる!

|

« 「ダ・ヴィンチ・コード」をヴィジュアル愛蔵版で読む | トップページ | 「ホテル・ルワンダ」を観る(ネタバレあり) »

コメント

30年くらい前ならともかく、現在の喫煙者は世間では少数派でしょうね。その少数派の喫煙者にはモラルの欠落している人が少なくないように思います(特に年配の人に多いような)。単に目立つだけかも知れませんが。
JTの打っているマナー広告の統計は思いっきりウソくさいですね。実態は単純な統計のトリックだと思いますけど。JTのサイトにあるCMのページで「あなたば気づけば」なんて初歩的なミスタイプをほったらかしにしているあたりに誠意のなさを感じます(笑)。

投稿: ぶるない | 2006/04/22 01:31

ぶるないさんこんにちは。
コメントありがとうございます。

>JTの打っているマナー広告の統計は思いっきりウソくさいですね。実態は単純な統計のトリックだと思いますけど。

数字のマジックはボクも会社の中、報告会などで利用します。グラフなんて扱う巾を変えてしまえば、変化は自由自在ですからね(苦笑)。

それはさておき、少数派とはいえ、まだまだモラルアップは先の話でしょうね。もっと国、自治体をあげて配慮しないと、世界に恥ずかしい国となります。最終兵器はやっぱ法律化しか無いでしょうね(^^ゞ

投稿: でんでん | 2006/04/22 21:31

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/58265/9699016

この記事へのトラックバック一覧です: 倫理なき戦い[タバコ頂上作戦]:

» 「あなたが気づけばマナーは変わる。」…のか? [しんけいすいじゃく]
 かつてメトロン星人が地球侵略の小道具に使ったころ、「人類の約半分はたばこを吸って」いた(引用はシナリオより)。今では職場などでの分煙化が進み、喫煙する人はだいぶ肩身が狭くなっているのではあるまいか。それでは、世間の片隅に追いやられつつある愛煙家諸氏はちゃんと喫煙マナーを守って煙草を吸っているのだろ...... [続きを読む]

受信: 2006/04/22 19:18

» 「あなたが気づけばマナーは変わる。」…のか? [しんけいすいじゃく]
 かつてメトロン星人が地球侵略の小道具に使ったころ、「人類の約半分はたばこを吸って」いた(引用はシナリオより)。今では職場などでの分煙化が進み、喫煙する人はだいぶ肩身が狭くなっているのではあるまいか。それでは、世間の片隅に追いやられつつある愛煙家諸氏はちゃんと喫煙マナーを守って煙草を吸っているのだろ...... [続きを読む]

受信: 2006/08/07 21:25

» 気になる英語表現: タバコ会社に騙されるな! [映画と本と音楽にあふれた英語塾]
タバコと縁を切る離煙運動を展開している当英語塾INDECです。当然、世界の禁煙関連ニュースには目を通しています。 先週話題になったのが、アメリカのタバコ会社が半世紀にわたって誤った宣伝広告を行ってきたことは認めたにもかかわらず、多額の賠償金支払いを命じなかったという裁判でした。 そこで、今週の「気になる英語表現」では、この判決に関するThe New York Timesの社説を取り上げたいと思います。 Tobacco Racketeers Get Off Easy Publis... [続きを読む]

受信: 2006/08/27 13:53

« 「ダ・ヴィンチ・コード」をヴィジュアル愛蔵版で読む | トップページ | 「ホテル・ルワンダ」を観る(ネタバレあり) »