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2006/04/09

中央競馬、思い出の桜花賞を振り返る[ユキノビジン]

 今日の桜花賞、アンカツ騎乗のキストゥヘヴンが優勝。予想を立てた上で、キス=キッス馬券は想定の範囲内だったが、今年の桜花賞の一、二着組み合わせがそれ以上に絶妙だった点は興味深い。勝ったキストゥヘヴンの父はアドマイヤベガ。彼の母はベガ。そして93年の桜花賞、ベガに騎乗していたのは武豊。そのベガは松田博資きゅう舎所属の競走馬だった。同じきゅう舎、今回二着したアドマイヤキッスの先輩でもある。個人的にはベガを巡る運命で終わった桜花賞といえよう。

 実はベガの勝った桜花賞、馬券を買う事ができなかった。その頃はもう地元に帰っていたし、今のようにPATの権利が無かったからだ。しかし過去の桜花賞の中でもこの93年が一番思い出深い。その理由は勝ったベガよりも、二着に来たユキノビジンに惚れていたからである。まずその名前が美しい。中央競馬ではユキノの冠で走る馬はいるが、この馬はその流れではなく、元々走っていた地方に由来する。彼女は地方競馬、岩手競馬出身だった。岩手に雪の美人、これほどハマったネーミングは数少ない。

 中央緒戦はクロッカスS。今では東京の芝一四〇〇メートル戦となったが、当時は二月開催、牡馬牝馬混合、中山の芝一六〇〇メートル。とにかくその勝ちっぷりが強烈、印象的で、すぐに彼女の姿に惚れてしまった。鞍上は安田富男。自著で泥棒ジョッキーと称していたが、何となく憎めないオジサン。そんな美女と野獣、雪の美人とオジサンの組み合わせは何とも琴線に触れた。だからこそ桜花賞、一番人気のベガよりもユキノビジンに目が行った。

 当時の快速馬マザートウショウが逃げる淀みのないペース。追走するベガに追い込みを賭けるユキノビジン。五番人気を覆したものの、その差はクビ差まで迫るのが精一杯だった。オジサンとユキノビジンの夢は次走のオークスへ。しかしオークスでは中距離馬サクラユタカオー産駒ゆえか、勝ったベガとの着差はさらに広がった。しかし二着を死守。オジサンとの夢は秋につながると思いきや、思わぬコンビ解消を言い渡される。それでも惚れたユキノビジンを追い駆けて、ボクは京都のエリザベス女王杯を観に行った。

 最後は名手岡部の手綱でターコイズSを勝ったものの、GIでユキノビジンの活躍を観る事無くそのまま引退。ただ今でも彼女は安田富男とのコンビが一番だったと思う。そして美しさと強さを兼ね備える名馬を多く見て来たが、ここまで惚れる牝馬にはいまだ巡りあっていない。そうした見方は何処かプライベート、恋愛感と重なる気もする。思い出は簡単に消え失せない。桜花賞の頃になると思い出すのは、やっぱりユキノビジンなのだ。

060409
          ユキノビジンと安田富男

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コメント

こんにちは
確かにユキノビジンとお富さんは不釣り合いですね、
矢のように伸びた桜花賞 今思えば名人芸です。

投稿: 道場長三六 | 2006/04/10 17:17

この頃は、大学生で一番競馬やってる時でした!
サクラユタカオーの仔は、父親に似て栗毛で白い流星がある仔が多くて、見た目も映えましたよね。

投稿: カヌ | 2006/04/10 22:14

道場長三六さん、カヌさんこんにちは。
コメントありがとうございます。

道場長三六さんへ
>矢のように伸びた桜花賞 今思えば名人芸です。

さすがは泥棒ジョッキー!というか、グリーングラスや他の名馬にも何気に関わっていたりしますね。ラストダービー、乗せてあげたかった(^^ゞ

カヌさんへ
>この頃は、大学生で一番競馬やってる時でした!

それはマズイ!(苦笑)。まぁそんな事は野暮ですが、でも一番のめり込める時期なんですよねぇ(^^ゞ

投稿: でんでん | 2006/04/15 14:22

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受信: 2006/04/10 22:04

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