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2006/03/26

寝ずに生で朝までドバイワールドカップを観る

 今年は野球でワールドベースボールクラシックが開催され、サッカーはワールドカップが控えている。そして馬の世界は毎年この時期、ドバイワールドカップが開かれている。中東の産油国ドバイはいずれ枯渇する化石燃料を見据え、地元の産業、工業への投資が盛ん。世界一規模のホテル、世界最大級の室内スキー場等、リゾートも拡充されている。そして十数年前から馬の生産にも力を入れ、世界中の良血を導入。今では世界の競馬を席巻する程の勢力となっている。そしてドバイの競馬はナドアルシバ競馬場、シェイク・モハメド殿下率いるゴドルフィンを中心に展開。その大一番がドバイワールドカップである。ドバイワールドカップは武豊が勝ちたい世界のレースの一つに挙げているほど(残りはフランスの凱旋門賞、アメリカのブリーダーズカップ、そして日本のジャパンカップ)。歴史は浅いものの、それでも世界の有力馬、騎手が集まり、大きなお祭りであると同時に、その実力と腕を世界にアピールする場でもある。

 25日22時半、グリーンチャンネルの生中継はゴドルフィンマイル(G2)から始まった。出走馬はユートピア。国内交流重賞、ことさらマイル戦には強いユートピアが、久々武豊とコンビを組んでの参戦。元々、ドバイの馬場は先行前残りの傾向が強い。その上、中継でも指摘されていたが、今年は硬く調整されたというスピード馬場。そんな中、好スタートでユートピアが馬群を引っ張り、直線ではグイグイと後続を引き離し圧勝。昨年の勝ちタイムよりも速く、しかも楽勝である。あの勝負服が一足お先にドバイの地で勝利した。

 続くUAEダービー(G2)は三才馬同士のレース、クロフネ産駒フラムドパシオン、南半球生まれのガブリン(4才馬だが南半球生まれゆえ出走可能)が出走。特にフラムドパシオンは父譲りのスピード、ダートでは負け無し。世界のダート競走は一八〇〇メートルから二〇〇〇メートルが激戦区。またアメリカでは大一番ケンタッキーダービーが控える。そういう意味からも、今後のフラムドパシオンの力比べとして格好のレースとなった。レースはペリエ騎乗のガブリンが逃げる展開。フラムドパシオンのスタートはやや後手気味。中団からのレースを余儀なくされた。直線でガブリンは失速。その半ば、飛び出してきたものの、前をカットされた分、仕掛けが遅れて三着を死守が精一杯。遥か先を地元ドバイのディスクリートキャットが圧勝。前述のケンタッキーダービーの有力馬に数えられている馬だが、やはり世界は広い。しかしながらフラムドパシオンのポテンシャルを示す結果であった。ガブリンは七着だった。

 ドバイゴールデンシャヒーンは短距離ダート一二〇〇メートルのレース。交流重賞常連のアグネスジェダイが金沢競馬の吉原騎手を迎え参戦。地方中央問わぬ国際派森きゅう舎らしい起用。ただし結果はアメリカ馬上位独占、アグネスは六着だった。

060326 一旦休憩の入った中継はドバイシーマクラシック(G1)芝二四〇〇メートルから再開。シーマクラシックといえばG2時代、ステイゴールドが勝ったレースでもある。そして今回、有馬記念でディープを破ったハーツクライが参戦した。橋口きゅう舎としてはユートピアの勢いに乗りたいところ。ジャパンカップで戦った女傑ウィジャボードが目下の相手である。レースは序盤からハーツクライは有馬の再現か、先手を取って逃げた。スローなのか、行く気任せ、ルメールの手綱は冴え、直線では他馬が並ぶ事さえ、許さなかった。それでもゴールするまで緊張感が走り、(馬券を買っていないのに)思わず観ているこちらから声が出た。JCや有馬を思い出させる。そして気がつけば圧勝。画面からは指を突き上げるルメールの姿、橋口調教師のえびす顔、そして「次はキングジョージに行きたいね」と高らかな宣言。ハーツクライ、ステイゴールドと同じ勝負服が再び世界を制した。

 続くドバイデューティフリー(G1)は芝一七七七メートル。アサクサデンエンに昨年の香港マイルの覇者ハットトリックが登場、日本の春秋マイル王が揃った。おなじみ香港のブリッシュラックら八か国から参戦、解説である"世界の"合田直弘氏が「こんなレース観た事ない」といわしめたメンバー。スタート後先行したアサクサデンエン、出遅れて後方からの競馬となったハットトリック。両馬全くいいところが無く、アサクサデンエンは直線手前で失速、ハットトリックは末脚不発。二頭共いいところが無く後方馬群に沈んだ(ハットトリックが十二着、アサクサデンエンは十五着)。水が撒かれたらしい重い芝適性と遠征の難しさ、やはり世界の壁は厚かった。

 最後はドバイワールドカップ(G1)、ダート二〇〇〇メートルと最高の舞台。昨年のJRA最優秀ダート馬カネヒキリ、そしてそのカネヒキリと前走戦ったスターキングマンが参戦。カネヒキリがステップに使ったフェブラリーSを圧勝、そして昨年末のJCダートは接戦ながらレコード勝ちと今回の期待は膨らむ。イタリアからドバイへ移籍したエレクトロキューショニストがライバル。移籍後、ダートを圧勝したという。同馬がブックメーカーでは一番人気。スタート後、カネヒキリは四番手を追走、スターキングマンは後方につけた。カネヒキリ、好位追走して手応えがいいと思いきや、なかなか伸びない。むしろ追走するペースが早かったのか、五着死守が手一杯。そして後方から伸びてきたのはゴドルフィンの勝負服のエレクトロキューショニスト。ゴール後は鞍上デットーリの絶叫がドバイに響いた。スターキングマンは八着に終わった。

 今年のドバイ遠征、日本馬は九頭中、二頭が勝利。中でもハーツクライの存在は出色だった。一方、期待のカネヒキリが五着と惜敗。だが海外競馬はシーズンが始まったばかり、リベンジの機会はまだ数多い。世界へ向かうか、日本で迎え撃つ立場となるか、興味は尽きない。次はアメリカ、イギリス、そしてあのディープインパクトへ夢はつながった。それではオヤスミナサイ(-_-)zzz

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