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2006/02/13

アソブネスタイル八年目突入あいさつ&「CASSHERN VS デビルマン」

 アソブネスタイル(ホームページ版)もその前身「趣味の殿堂 遊舟」から1999年の今日スタート、今朝午前二時でまる七年を越し、八年目に突入しました。これまでも趣味の世界にまい進し、『映画を観た後で』、『ちょっとだけ勝手に言わせてもらいました』が『古馬任三郎』のように斬れるコラムを書きつつ、『デイリー・ソフト・レビュー』していきたいと思います。ブログ版共々、これからもよろしくです。

 さてあいさつはそんなところにして、昨夜はテレビ放送された「CASSHERN」を観た。「CASSHERN」といえば、鳴り物入りで製作されたアニメ原作の実写化作品。監督は紀里谷和明。PV製作が縁で彼の奥さんとなった宇多田ヒカルが主題歌を手掛けた。そんな背景から公開当時はいろいろと酷評された。でも意外に骨っぽい作品で、紀里谷監督自身が脚本も手掛けている。ボクはこの作品を劇場で観ている。ただその骨っぽさがセリフに頼った演出を生み、もったいないと思った出来だと思った。最初に観た当時、VFXも凄いなぁと感じたが、昨夜改めて観るとちょっとチープに思えた。たった二年で陳腐化してしまう映像技術の宿命だろう。ただ全般的に酷評するような作品だと思わなかったのは、今回観ても同じであった。

 そして世間的に比較されたのが、同じ年に公開された実写版「デビルマン」。こちらは映像化不可能と言われた作品を、怖いもの知らずで映画化した。劇場公開後は総スカンを喰らった理由は数知れず。今や跡形もなくなった主役アイドルの演技、プレステ2に毛が生えた程度のVFX、『原作完全映画化』と言いつつ端折られた世界観など等。ただ最もいけなかったのが、原作者永井豪氏(自身も出演)のお墨付きと思いきや、物語は単なるハルマゲドンに収束し、肝心の脚本が原作のテーマを語りきれなかった事だ。近年エンドロールの途中で立ち去った作品は、本作以外に記憶がない。

 両作品は有名アニメ、漫画の実写化であったが、実はそのアプローチは大きく違う。「デビルマン」は最初から偉大なる原作を意識した映画化で、結果その重みに押し潰された作品となった。一方の「CASSHERN」は「人造人間キャシャーン」の映画化ではなく、あくまで「CASSHERN」という別物と認識できる作品だという事。実際、一部は拝借しているが、原作アニメからかけ離れた世界観で、ティム・バートンの「猿の惑星」並みにリ・イマジネーションされていた。ボクは始めに原作ありきな点は揺ぎ無いが、別に全くの別物でもかまわないと思う。ただ大事なテーマは残して欲しい。そんな時「BSアニメ夜話」で「人造人間キャシャーン」を採り上げた際、怒っていたアニメ発行人氏の言葉を思い出した。ちょっとそこが「CASSHERN」には足らなかったんだな。

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