「ロード・オブ・ウォー」を観る(ネタバレあり)
昨日は映画ファンなら忘れちゃいけない映画の日、という事で昨年の元日同様、盟友N氏と「ロード・オブ・ウォー」を観てきた。ご存知モト冬樹似のニコラス・ケイジ主演、武器商人、いや言葉を変えれば死の商人を描いた問題作。スタッフはハリウッド発ながら、資本はほとんど米国外という異端、意欲作でもあり、そんな背景を知るほどにこの作品の価値を感じる。そしてボクの見逃しでなければ、ニコラス自身もプロデュースに参画していたようだ。作品そのものの感想はいつものコラムで。ここでは気づいた細かな点に触れていきたい。
主人公はウクライナ出身という設定。旧ソ連の軍人の親類をパイプに、AK47を中心としたロシア製銃器、戦車、ヘリの売買を行なっていく。中でも通称カラシニコフ、AK47の存在感が目立つ。わずか4キロの重量の銃器が大人から子供まで簡単に扱え、しかも圧倒的な殺傷力を秘めている。むしろここでの描写はキレイ事よりも音だけで惨殺を訴え、そのほうが観ている恐怖心を煽る。唯一ストレートにカラシニコフの銃弾に倒れる描写があるのが、主人公の弟というのも痛ましい。
取引先の首相の息子がやたら『「ランボー」の銃を欲しい』、しかも1作目と念を押すシーンがみられた。そんな息子が意中のM60を手に入れ、輸送トラックから乱射、狂喜する姿(ただM60って二作目のような気がするが...)。でも何かそうやって喜んでいる姿を見るにつけ、何かマズイよなぁって胸をよぎる。映画を観る側にも銃器マニアが多いだろうから、心境的にダブる面も多いだろう。それはボクが銃器好きって事でもあるのだけれど。
しかも映画の中で登場する兵器群。特に戦車はよくこれだけ並べたと思わせるほど壮観。ただ裏を返せば、これだけの兵器が使われずにロケに使われたのか(いやフェイクがあるかもしれないが)といろんな思いは巡ってくる。もちろん映画で描かれたような国外流出、実際に使用されているわけで、その数の多さに今更ながら驚かされる。むしろ「007ゴールデンアイ」のようにオチャラけた使い方くらいのほうがカワイイ。いやそれこそバカバカしいと一蹴されてしまいそうだなぁ。
戦車もこんな使い方があります(「007ゴールデンアイ」より)
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» 『ロード・オブ・ウォー』 [ラムの大通り]
----この映画、最初『アメリカン・ビジネス』という
タイトルで公開される予定だったよね。
結局、原題に戻っちゃったね。
「うん。なぜだろう?あまりにも生々しいからかな。
旧ソ連のウクライナから家族とともに
移民としてアメリカに渡ったユーリー(ニコラス・ケイジ)。
武器の密売に手を染め始めた彼を
インターポールの刑事バレンタイン(イーサン・ホーク)が追いつめていく…」
----ということはアクション�... [続きを読む]
受信: 2006/01/02 21:40
» ロード・オブ・ウォー [ネタバレ映画館]
「ランボーが使ってた銃をくれ!」「1、2、3・・・どれ?」「1しか観てない」「じゃ、M60だ。それ」
僕は弾丸。真鍮板から生まれたんだよ。検査を受けて、箱に詰められ、遥かな異国の地アフリカに渡って来ちゃった。今まさに銃に込められ撃たれたんだ。あっ、ぶつかる!人間の頭にぶつかっちゃう〜〜といった具合にオープニング映像がはじまった。
武器商人ユーリー・オルロフの独白でこの映画の凄さ、世界の戦争の裏舞台を思い知らされる。... [続きを読む]
受信: 2006/01/02 22:00
» 映画館「ロード・オブ・ウォー」 [☆ 163の映画の感想 ☆]
実際にあった話を映画化したという、武器商人のお話。
悪いことがはびこる世の中、でもそれで儲かる人がいるっていうのも事実。最近話題になっているマンション問題を思い出しちゃいました。スケールは違いますが「人が死のうが生きようが私には関係ありませぇ~ん!」...... [続きを読む]
受信: 2006/01/02 22:28
» ロード・オブ・ウォー [カリスマ映画論]
【映画的カリスマ指数】★★★★☆
生と死の狭間をビジネスする究極リーマン [続きを読む]
受信: 2006/01/03 00:35
» ロードオブウォー/ lord of war [我想一個人映画美的女人blog]
無数の弾丸の上を歩いてたニコちゃんが、突然振り向く。
「今、世界には5億5千丁の銃がある。
ざっと12人に1丁の計算だ。残る課題は1人1丁の世界」
ジュードロウをこの世に知らしめ、(たぶん)ユマサーマンとイーサンホークを出逢わせてしまった(別れたケド)名作映画、「ガタカ」が初監督/脚本作品のアンドリューニコルの新作。
「シモーヌ」や「トゥルーマンショー」などの脚本もしていて、ツ�... [続きを読む]
受信: 2006/01/03 01:14
» 武器商人の光と闇とさらなる闇 「ロード・オブ・ウォー 史上最強の武器商人と呼ばれた男 」 [平気の平左]
評価:75点{/fuki_osusume/}
ロード・オブ・ウォー 史上最強の武器商人と呼ばれた男
「武器商人」をニコラス・ケイジが演じるという予備知識しかなかったのですが、かなり社会派で、しかも面白い映画になっています。
適度にノンフィクションなので、実際に起こった武器売買の内幕を明らかにしていますし、フィクションなので、主人公のぶつかる個人的な問題も上手く描けています。
全編フィ�... [続きを読む]
受信: 2006/01/03 17:45
» 「ロード・オブ・ウォー」ニコラス・ケイジの新作 [soramove]
「ロード・オブ・ウォー」★★★
ニコラス・ケイジ主演
最初は古い銃を
売りさばく
せこい売人だった主人公。
だんだんとコネクションを広げ、
でかい商売で莫大な利益を上げていく。
もちろんその一方で
その武器で人が死んでいく描写もある。
その頃、...... [続きを読む]
受信: 2006/01/03 21:26
» 「ロード・オブ・ウォー」 [the borderland]
「キングコング」も初日なのに、ニコラス・ケイジを観てきました(^^; 年末の忙しいなかで、なかなかペースが上がらんなぁ。
タイトルロールでいきなり魅せてくれます。
「チャーリーとチョコレート工場」は、昔、NHKでやっていた「働くおじさん」で見たかのような「チョコが出荷されまで」だったけど、こちらは「銃弾の一生」が陽気な曲に合わせて描かれてる。もう一つ素晴らしいのが、それが銃弾目線なとこ(^^; 転がった銃弾を指でつまむシーンなどお茶目な感じで始まるのですよ。
主役のユーリー・オルロフ(... [続きを読む]
受信: 2006/01/04 01:26
» ロード・オブ・ウォー [●○ゆるゆるシネマ感想文○●]
「ロード・オブ・ウォー」 公式サイト
劇場鑑賞
ゆづきの好き度(満点は★5個) ★★★☆☆
2005年12月17日公開
原題:LORD OF WAR
製作:2005年アメリカ
監督・脚本:アンドリュー・ニコル
出演:ニコラス・ケイジ、イーサン・ホーク
配給... [続きを読む]
受信: 2006/01/06 00:11
» ロード・オブ・ウォー [ももママの心のblog]
2005年 アメリカ ヒューマンドラマ、サスペンス
2006年1月1日 川崎チネチッタ
監督・脚本 アンドリュー・ニコル(ターミナル)
出演 ニコラス・ケイジ(ナショナル・トレジャー、マッチスティック・メン、フェイス/オフ、月の輝く夜に) イーサン・ホーク(ヒマラヤ杉に降る雪、ガタカ) ブリジット・モイナハン(リクルート、アイ,ロボット) ジャレッド・レトー イアン・ホルム(ロード・オブ・ザ・リン�... [続きを読む]
受信: 2006/01/06 01:39
» ロード・オブ・ウォー LORD OF WAR [travelyuu とらべるゆうめも MEMO]
ニコラス・ケイジ、イーサン・ホーク主演
武器商人の物語 ロード・オブ・ウォー=戦争の主
ニコラス・ケイジのナレーションで
銃弾の製造過程が弾の視点にたっています
そして アフリカの子供に・・・・
ユーリはウクライナ出身でブルックリンの
リトル・オデッサで暮らしています
彼の家のレストランでギャングの抗争があり 使われていた銃器をみて
ユーリは銃砲火薬類の商売人になり
一流の兵器ディーラーになることを目指します
不法武器取引を繰り返すうちに 彼はその手法も巧みになり
セントラルパーク・... [続きを読む]
受信: 2006/01/07 22:33
» ★「ロード・オブ・ウォー」 [ひらりん的映画ブログ]
2006年1本目の劇場鑑賞映画。
戦争物は余り得意じゃないけど・・・
この映画は武器商人の話らしいし・・・
今のニコラス・ケイジじゃ、シリアスな戦争物は作らないだろーーし。
[続きを読む]
受信: 2006/01/09 02:53
» 【劇場鑑賞】ロード・オブ・ウォー ―史上最強の武器商人と呼ばれた男―(LORD OF WAR) [ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!]
今世界には
5億5千万丁の銃がある。
ざっと12人に1丁の計算だ。
私が目指すのは・・・
”1人1丁の世界”
[続きを読む]
受信: 2006/01/09 18:58
» 映画「ロード・オブ・ウォー」 [しょうちゃんの映画観賞日記]
劇場レイトショーで観ました。2006年初の劇場鑑賞です。鑑賞した日は偶然にも主演のニコラス・ケイジにお誕生日でした。この映画を戦争アクション映画を期待して観ると、期待ハズレになると思います。冒頭の弾からの視点で、工場で弾が作られてアフリカに渡りカラシニコフか...... [続きを読む]
受信: 2006/01/09 22:05
» ロード・オブ・ウォー [日っ歩~美味しいもの、映画、子育て...の日々~]
世界をまたにして活躍する大物の武器商人を主人公とした作品です。
ソビエト連邦崩壊前夜のウクライナに生まれたユール・オルロフは、家族とともにニューヨークへ移住し、両親の営むレストランを手伝っていました。ある日、ロシア人ギャングの銃撃戦を目撃したことをきっかけに... [続きを読む]
受信: 2006/01/10 11:52
» 映画:「ロード・オブ・ウォー」 [遠慮無く…書くよ!]
監督: アンドリュー・ニコル
出演: ニコラス・ケイジ 、イーサン・ホーク、ジャレッド・レトー、ブリジット・モイナハン
原題: LORD OF WAR
制作: 2005 アメリカ
評 [続きを読む]
受信: 2006/01/11 15:54
» 『ロード・オブ・ウォー』 2005・12月23日に観ました [映画と秋葉原とネット小遣いと日記]
『ロード・オブ・ウォー』
公式HPはこちら
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旧ソ連ウイクライナ生まれのユダヤ系アメリカ移民のユーリー・オルロフ(ニコラス・ケイジ)。父のレストランを手伝って居たが。上昇志向の強い彼はやがて銃の密売に手を染め始め、自分の商才に目覚める・・・・
●コラム... [続きを読む]
受信: 2006/01/13 22:34
» 映画 : ロード・オブ・ウォー [青いblog]
見落とされてる作品のような気がするんですがこれ・・・
何気にアカデミー賞では!?!?!?
すごい、面白かったですよ!!!!!!!!
公式サイト: http://www.lord-of-war.jp/
監督: アンドリュー・ニコル
あらすじ: goo 映画
キャスト:ニコラス・ケイジ、イーサン・ホーク、ジャレッド・レト
ロード・オブ・ウォー―史上最強の武器商人と呼ばれた男作者: アンドリュー ニコル出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2005/12メディア: 文庫
戦争や病気や人... [続きを読む]
受信: 2006/01/15 12:06
» ロード・オブ・ウォー−映画を見たで(今年8本目)− [デコ親父は減量中(映画と本と格闘技とダイエットなどをつらつらと)]
監督:アンドリュー・ニコル
出演:ニコラス・ケイジ、ブリジット・モイナハン、ジャレッド・レト、イーサン・ホーク、イアン・ホルム、ドナルド・サザーランド
評価:95点(100点満点)
公式サイト
強烈。
軽く繰り出されたように見えるのに、と...... [続きを読む]
受信: 2006/01/15 17:52
» ロード・オブ・ウォー -史上最強の武器商人と呼ばれた男- [欧風]
帰省中冬休み映画観まくり計画、第1弾は「SAYURI」、第2弾は「ディック&ジェーン 復讐は最高!」、第3弾は「キング・コング」と観てきました。
次は・・・ってところですが、前、映画を観た時にやってた予告編で気になってたのが、この「ロード・オブ・ウォー -史上最強の武器商人と呼ばれた男-」。宮城でやってるかな~、と調べたら、実家第1映画館、109シネマズ富谷では残念ながらやっておらず。でも第2映画館であるMOVIX利府でやってたんで、12/27のレイトショーで観る事に。
シネコンって結構... [続きを読む]
受信: 2006/01/25 22:40
» 『ロード・オブ・ウォー / LORD OF WAR』☆今年8本目☆ [honu☆のつぶやき 〜映画に恋して〜]
『ロード・オブ・ウォー』
公式サイト:http://www.lord-of-war.jp/index2.html原題:LORD OF WAR製作:2005年アメリカ監督:アンドリュー・ニコル出演:ニコラス・ケイジ/イーサン・ホーク/ブリジット・モイナハン/ジャレッド・レト/イアン・ホルム
《公開時コピー....... [続きを読む]
受信: 2006/02/04 17:19
コメント
明けましておめでとうございます♪
TBありがとうございました。
武器商人って扱っているものが「銃」なだけであって,ビジネスライクで全く罪悪感無しなんでしょうね。
うーーん、どうしたもんかなぁ(笑)
投稿: ミチ | 2006/01/03 00:24
ミチさんこんにちは。
コメントありがとうございます。
>武器商人って扱っているものが「銃」なだけであって,ビジネスライクで全く罪悪感無しなんでしょうね。
取引が成立する事がドラッグ以上の快感を与えてくれるって事なのでしょう。お互い仕事中毒には気をつけましょうね(苦笑)(^^ゞ
投稿: でんでん | 2006/01/03 08:05
トラバどもです。
あの武器群は、武器商人から実際に借りて本物使ってるとか聞きました。本当に壮観でしたもんね(^^)
投稿: カヌ | 2006/01/04 01:28
カヌさんこんにちは。
こちらこそコメントありがとうございます。
>武器商人から実際に借りて本物使ってるとか聞きました。
武器商人も形はどうあれ、お金を出せば仕事になるんですね。良心からの行動...ってワケじゃないですよね(苦笑)(^^ゞ
投稿: でんでん | 2006/01/04 07:27
でんでんさん、はじめまして。ゆづあげと申します。
TB、コメントありがとうございました。
銃や戦争がテーマなのでしょうが、
ユーリーの伝記映画のように話が進んでいき、
反戦、人それぞれの考え方、
はたまた女性を落とすときのテクニックなどなど、
いろいろ考えてしまいました。
私はニコル監督の「ガタカ」も好きなので、
この監督の作風が合っているのかなぁとも思いました。
投稿: ゆづあげ | 2006/01/08 21:36
ゆづあげさんこんにちは。
こちらこそコメントありがとうございます。
>私はニコル監督の「ガタカ」も好きなので、
>この監督の作風が合っているのかなぁとも思いました。
「ガタカ」は未見のため、今回の作品を観て凄く興味が出てきました。ボクにもこの監督さんの作風が合いそうですね(^^ゞ
投稿: でんでん | 2006/01/08 22:21
でんでんさん初めましてTB&コメントありがとうございました
>ノンフィクションでは描けない側面を強く感じました。
>こちらのほうが痛快に感じました
(。・・。)(。. .。)ウン(。・・。)(。. .。)ウン
まったく同感です
現実を啓蒙しててチャンとエンターテーメントとして成立してて面白い異色の映画だと思います。
投稿: hide | 2006/01/14 23:18
hideさんこんにちは。
コメントありがとうございます。
>現実を啓蒙しててチャンとエンターテーメントとして成立してて面白い異色の映画だと思います。
テーマ性を追求する反面、ある程度のエンターテイメント性も要求されるところ、この作品はとてもウェルバランスだと思いました(^^ゞ
投稿: でんでん | 2006/01/15 07:11
こんにちは!
>>世の中はそんな事例の塊
たしかにそうなんですよね。
つい目を背けてしまいがちな裏社会にも、両目をしっかり開けていかなければいけないんですよね。
投稿: honu | 2006/02/08 07:15
honuさんこんにちは。
コメントありがとうございました。
>つい目を背けてしまいがちな裏社会にも、両目をしっかり開けていかなければいけないんですよね。
わかってても一生知らんぷりより、わかってってかつ考える事が大事だと思いました(^^ゞ
投稿: でんでん | 2006/02/09 09:28