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2005/10/30

古馬任三郎の競馬観戦裏コラム[天皇賞・秋]篇

 ええー、昨年は鞍上ペリエの騎乗を受け、劇的に秋のGI三連勝を勝ち取ったゼンノロブロイ。一年先輩のシンボリクリスエスが四才を最後に早々と種牡馬入りした後、彼は五才の秋も現役続行中である。そんな今年休み明けの宝塚記念を三着、あいだに英国遠征をはさんだ今回の参戦。英国では惜しい二着ではあったが負けは負け。しかも今回の天皇賞も二着に惜敗。勝ちタイムは二分〇〇秒一と良馬場の中、近年稀に見る低レベルの決着に終わった。春同様、天皇賞の威厳は失いつつある。

 これが昨年の年度代表馬?と疑問符のつく、今年のゼンノロブロイの成績。イマイチ君だった昨年春の時点に戻ってしまったようだ。なにしろ去年の春、宝塚記念を終えたところまででは、会心の勝利は神戸新聞杯という印象だけの馬であった。もちろん鞍上に恵まれていなかった事も大きい。当時、凡走の片棒を担いだのはヨシトミとカツハルである。そして三着さえ稀に逃す安定度のブレもあり物足らない。それゆえ今回の天皇賞も連軸から外してしまった(今回の秋天だって軸から馬連でヘブンリーロマンス買ってたんだから)。例え鞍上がボクの好きなノリであってもね。実際、今回のレース結果は二着とはいえ、今後の秋GIに暗雲をもたらすものである。

 そんな時に思い出したのが、あのテイエムオペラオー。彼も年度代表馬となった年、GI五勝を含む重賞八連勝というとてつもない記録を打ち立てた。有馬記念なんて様々なアクシデント(直前の鼻出血、馬群に包まれた勝負どころ...など)を跳ね返しての優勝。ここまでの戦績、毎度二着のメイショウドトウはいつまで戦っても、勝てないんじゃないの?と思われていた。そんな翌年、エイプリルフールではシャレにならないオペラオーの凡走。春天は勝ったものの、宝塚ではドトウに初めて先着を許した。そして連覇を狙った秋の天皇賞で重馬場とアグネスデジタルの強襲に泣いている。この時の勝ちタイムは当然の二分〇二秒二。とはいえ年度代表馬となった翌年、ピリッとしないオペラオーとなってしまった。だからこそ今年のロブロイが被ってみえる。

 この後、オペラオーはジャパンカップに進み、その年のダービー馬ジャングルポケットにクビ差惜敗。ちなみにディープインパクト陣営はこの天皇賞の結果をみて、JC参戦を考えているそうだ。たぶんそうなる公算は高そう。もしそうなればロブロイ二着、ディープ一着と歴史は繰り返す可能性は高い。しかし冒頭でも述べたとおり、ロブロイがそれほどの信頼が置ける馬ならば...という条件付き。ただ個人的にはまだまだそう思えないんだよなぁ。デザーモもポカする時も少なくないし。とにかく今はディープ陣営のコメントを待ちたい。

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1000m通過が62.4・・・この時点で私の馬券は紙屑に確定( ; ‐ω‐) ヘヴンリーロマンス 1着 1枠からインぴったりを走って 直線で前も開いて・・・ 上手くいったとはいえ 見事な末脚(32.7)に呆然(゚Д゚) まさかゼンノロブロイを差し返すとは思いませんでした 松永幹夫は... [続きを読む]

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