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2005/09/03

個人的に「個人情報発信の変遷」を考える

 今最先端の情報発信はブログで間違いないだろう。パソコン、情報端末の普及にタイミングに加え、製作に掛かる敷居の低さがユーザーを増やしている。テンプレートから好みのフォームを選び、後はコンテンツを作っていくだけ。ホームページを作った事のある人なら解ると思うが、コンテンツ作りの前にやはりデザイン作りの壁にぶち当たる。その上、コンテンツもひと言レベルからの個人情報発信ができる、そんな気軽さが身上だ。実は意外にそれが重要で、閉鎖されたホームページのほとんどは、コンテンツの継続提供で行き詰った結果である。

 パソコンがネットで結ばれる前、個人ユースのパソコンが普及する前の遠い遠い昔、少なからず個人情報発信の手段はあった。学校レベルであれば、校内新聞、校内放送なんてのも当たるかもしれない。ローカルレベルであれば、タウン誌、ミニFM局も情報発信基地として地域に根付いた存在。ミニFM局はラジオで受信できる簡便さは光る(ミニFM局を扱った「波の数だけ抱きしめて」なんて映画もありましたっけ)。しかし悲しいかな、電波法という壁が提供エリアの狭さを生んでしまった。現在ではFM発という情報発信も、今やオールドメディアの部類に入るといえる。

 ボクは高校時代、放送部に属していた。放送部というと最新の機器を駆使、校内放送や番組作りをする活動が中心。そんな活動の中、夏の合宿でミニFM局をやった事がある。オーディオメーカーではFMトランスミッタという発信機を発売されており、送り出すソース(音声、音楽等)の出力をつなぎ込めば、トランスミッタから周辺数十メートルエリアに放送を提供できた。ただ「夏の合宿」という但し書き通り、部員の下らないトークが中心で身内ネタに笑った思い出がある。その延長でその後自宅から数回、音楽やトークを飛ばしてみたりしたが、狭いエリア、誰が聞くわけでもない放送を流す虚しさだけが残った。

 さて、こうした過去の情報発信と違い、今のブログやホームページは一旦、検索サイトの網に引っ掛かった上、そこから全世界に情報発信されている。ただこの網こそが重要で、情報の需要と供給を結びつける大事な過程なのである。その上で需要と供給のバランスが悪いと、情報発信する側は、単なる自己満足に終わってしまう危険性を秘めている。そして前述のボクのミニFM局の例は、そんな需要と供給のバランスの悪さも表している。前回、ポッドキャストの問題と可能性について書いたが、時代の変遷はあるにしろ、実はそんな点も似ている気がしてならない。

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 FMトランスミッタ、現在の使い道はヤバそうです(苦笑)

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コメント

わざわざありがとうございます。面白かったです。

>ただこの網こそが重要で、情報の需要と供給を結びつける大事な過程なのである。その上で需要と供給のバランスが悪いと、情報発信する側は、単なる自己満足に終わってしまう危険性を秘めている。

正に。ポッドキャストは音声なので検索が難しい(ほとんど人力)し、配信するのにブログと違ってもの凄い労力がかかるので、発信者は爆発的には増えないと思います。ただブログより受け手と送り手の距離が近い親密なコミュニケーション形式なので、強みはあるでしょう。アダム・カリーのPodshow Inc.がVCから10億近い資金を調達したので、これからどう広めていくのかに注目したいところです。

おそらくでんでんさんが放送部の頃に使っていた機材のほうが今ポッドキャスター達が使っている機材より上でしょう(笑)。

投稿: moon | 2005/09/04 01:29

moonさんコメントありがとうございます。

僅かな期間ではありますが、素人程度に番組作りをした経験がありました。おっしゃる通り、爆発的に発信先は増えませんよね。ただ潜在的な底辺層は個人発信。活用法の模索はこれからという事でしょう。

当時はいい機器を使ってましたよ。でもデジタル技術の進歩はその全てをPCケースに収めています。それに価格を比較すれば、2ケタは違ったでしょうけど(^^ゞ

投稿: でんでん | 2005/09/04 09:32

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