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2005/09/27

マル外旋風再び

 人気が盛り返しつつある相撲界。その象徴が秋場所、琴欧州の連勝による台頭、そしてそれを阻んだ横綱朝青龍の意地。やや強引さが目立った横綱の相撲も、負けられないというより、勝たせはしないという気合がこもったものだった。それが我々観る者に伝わって、久々に力の入った観戦となった。どんなスポーツにもライバルは必要だ。正直ここ数年、あまり相撲を観たいと思わなかったが、今回はそんな気持を引き戻す大きなきっかけになったのではと思う。

 大相撲と競馬、一見何のつながりも無いような気がするが、実はその立場は微妙に似通っている。ここ数年、売り上げの減少は止まらず、人気も下火である感は否めない。しかし復活の兆しは現われている。それがヒーロー誕生だ。競馬の世界では無敗の二冠馬ディープインパクト。大相撲では朝青龍と琴欧州という新たなライバル関係、彼らの存在こそがヒーロー誕生に相当するだろう。スポーツには魅せる要素が必要だが、ディープにしろ横綱たちにしろ、そうした側面を満足する力量を持っている。

 だが実はそればかりではなかった。朝青龍、琴欧州共にいわゆる外国人力士である。高見山以降、小錦、曙と登場してきたが、朝青龍が外国人力士の真打ちの感が強い。それ程に横綱の相撲は力強く、迫力を感じる。そこに琴欧州という同じ海外からの力士の登場。しかもまだまだ強くなる能力を秘めている。外国人力士の登場は日本の歴史として続いてきた大相撲に対し、必ずしもプラスと言いがたい面もあるが、レベルの底上げには貢献してきたように思う。

 実は競馬界、ディープインパクトの登場までは相撲でいう外国人力士、すなわち外国産馬が支えてきた面が大きい。ここ数年だけでもシンボリクリスエス、クロフネ、メイショウドトウらGI馬の名前が挙がってくる。競馬は優秀な種牡馬の導入で強い馬作りを目指してきたが、そればかりでなく、マル外こと外国産馬たちが日本競馬のレベル押し上げてきた点に異論はないだろう。島国根性の最たる閉鎖的な考え方だけでは発展は生まれない。今や日本馬は次々と海外の大レースに出走、結果を出し始めている。

 大相撲も海外巡業は行なわれているが、あくまで巡業レベルでの事。また人気を盛り返したとはいえ、マーケティング的には袋小路に入りつつある。再び外国人力士が台頭してきた事で、海外を含めた戦略は急務。もちろん内外を含めて障壁は高く、非常に難しい問題だが、日本文化としてでなくスポーツとして、その魅力を訴えられるようになれば面白いのでないか。IT時代、その方法はいくらでもあると思う。

050927

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Guess Who\'s taking over the Sumo Ring ・・・タイムの記事へ    九州場所でのマスコミの盛り上がりは、明らかに、新たなヒーローの誕生を告げるものでした。それが琴欧州。ブルガリア出身の力士で、「各界のベッカム」という呼び名はすっかり定着しました。レスリング出身者ですが、相撲も体になじむようで、初土俵から最速での入幕を果たし、ついに大関昇進までこぎつけました。現在、彼は、無敵の横綱・朝青龍と並び、ともに外国人。国技である相撲のニ... [続きを読む]

受信: 2005/12/02 17:02

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いよいよ新大関「琴欧州」がスタートなのだけれど、四股名改名しないのかあ、納得いかん。安直さが直らないので3ヶ月前のentryをしつこくリサイクル。 [続きを読む]

受信: 2005/12/15 21:51

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