異例会見に『出るクイは打たれる』
先の衆院選をタナボタ当選以降、面白発言でマスコミを賑わせた杉村太蔵衆院議員が記者会見を開いた。要は「ボクはマジメに政治に取り組みますよ宣言」である。確かに彼の数々の発言はまさに『国会のパンチ佐藤』のようであり、「コクはいいから、キレで行け」といった感があった。ただ言葉の中身を考えると、パンチ佐藤の足許にも及ばない子供っぽさに溢れていた。でも彼の言葉にあった国会議員になった驚きと驕りは、ある意味正直な26才の本音である。
長老クラスや大物議員からみれば、たかだか蚊が鳴いている程度の事だろうが、同期や二年生議員以降の中堅議員からはやっかみも多かったのだろう。ことわざの通り、出るクイは打たれる。まず今回の296議席が再度獲得できるか、その保証は無い。今回の衆院選で落選、民主党に大量発生した浪人政治家と、同じ道を味わう事も想定される。もうサバイバルレースは始まっているのだ。ただこれだけマスコミ受けした杉村氏は、そんな中でも一歩リードした存在になった。まだ実績は無いが...
そもそも政治家の問題発言は今に始まった事ではない。今回のシロウト丸出し杉村発言はまだまだ可愛いもの。かつて国際問題に発展した失言も少なくない。そればかりでなく今回クイを打った武部幹事長自身も、かつて問題発言の多い政治家の一人であった。いやいやそれだけではない。小泉総理自身も筆者を怒らせた「人生いろいろ」発言に代表される『失言のデパート』、いや『問題発言の総合商社』である。そう思うと失言、問題発言は自民党議員の十八番(おはこ)のような気もしてくる。
新人議員というと実際は熟年、あるいは老年世代だったりと、言葉と実像のかい離がみられていた政治の世界、女性議員を全て『マドンナ議員』と称す不思議な世界でもある。そんな中、本当に若い新人が現われた。それに少なくとも、小泉チルドレンの代名詞たる、杉村議員に何らかの魅力があるのは画面を通して感じる。今後一人の政治家の成長を知る意味で、彼の人生を見続けるのも興味深いかもしれない。そんな一方、一億円のやり取りを「覚えていない」とのたまう大物議員もいるのだから。
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コメント
まだまだ若いですから、少しすれば落ち着くのではとも思っていたんですけどね。
歳費のこととか話したのが、気に入らなかったのでしょうかね、所謂「偉い」人たちは。
しばらくすればほとぼりも冷めるでしょうから、それからどうなるかですね。
投稿: taka_three | 2005/09/28 08:50
taka_threeさんこんにちは。
コメント&トラックバックありがとうございます。
所謂「偉い」人たち、今回の小泉総理の大勝でよく判っていると思いますよ。世間を味方につければ強し、反対すれば針のむしろ。その点、小泉チルドレンな杉村クンは、時流にのって、そう簡単にはクビにできなくなるでしょうね(^^ゞ
投稿: でんでん | 2005/09/28 17:32