まるごと手作りスピーカーの本
今日の帰り、本屋に立ち寄ると「まるごと手作りスピーカーの本」なるものを見つけた。先月からの月刊誌「ステレオ」の特集といい、夏はスピーカー工作の季節。そんな時期に合わせたのか、学研の「大人の科学マガジン」のVol.8は何とスピーカー特集である。もちろん付録がつくのは言うまでも無い。スピーカー特集にスピーカーが付かないなんて...何とスピーカーが付録だった。しかもあのフォステクス製、7cmフルレンジスピーカーなのである。
ただこの付録のスピーカー、ただものではない。単にユニットが付いてくるわけではなく、スピーカーユニットを組み立てるのである。コーン、キャップ、磁気回路、ダンパー&ボイスコイル、フレーム等、接着剤を使って組み立てていくのだ。確かにユニットをエンクロージャー(箱)にはめるだけでは、付録として内容的に物足らない。そこは「大人の科学」と名が付く通りに琴線に触れる作りである。ただ音はフォステクスブランドの折り紙付だが、仕上げは自己責任だという事を忘れてはならない。
この本の内容だが、そんな手作りスピーカーの楽しみ、ポイントを押さえた入門篇に留まらない。何と8ページに渡って長岡鉄男さんの特集があった。ここでは「長岡鉄男の残したもの」と題し、長岡氏が辿ってきた人生、長岡イズムが語られている。もちろんバックロードホーンの名機「スワン」やホームシアター「方舟」も登場する。本格的な特集本に比べて充実度は劣るが、それでも長岡イズムの一端に触れている。また個性的な市販スピーカーの背景、さらにマトリックススピーカーまで少ないページ数ながら楽しい。
さて家に帰ってから気がついたのだが、付いているスピーカーキットの事。賢明な方ならお分かりと思うが、一個しか用意されていない。すなわちモノラル仕様なのである。実は39ページ下にもこのように記述されている。「このスピーカーを使ってステレオにしたい等の場合は...」それでどうすればいいのだと読み進めていくと「もう1セット追加のご購入いただきますようお願いします」との事。お後がよろしいようで(苦笑)。
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コメント
私は「大人の科学」の『からくりシリーズ』に心惹かれてます。でも、まだ買ってません。
顔がね…ちょいとイマイチ。
スピーカーと違って一体でいいから…と思ったら、いつの間にか何体も出てるではないですか!? 油断出来ないな~学○!
もう1個スピーカー買います?
投稿: Taj | 2005/08/06 22:54
Tajさんこんにちは。
いつもコメントありがとうございます。
「買ったから作る」ってワケではないので(^^ゞ
二個買うのは止めておきます(笑)。
『からくりシリーズ』も気になってますよ。
侮れませんなぁ学○!
投稿: でんでん | 2005/08/07 05:12