ドラマ版「電車男」第二回を観る
今朝、録ってあったドラマ版「電車男」第二話を観た。正直、朝から観ていて思わずウケた。このドラマのノリ、何度も言うが、午後10時プライムタイムに似つかわない。しかもウケ狙いな演出も多く、そこがどうもこのドラマの取捨を決めるみたいだが、ラブコメディと割り切ればなんて事は無い。ただ主人公がオタなだけだ。通常のドラマならオフビートに用いられるオタの描写を、真逆に取り扱ったところがこのドラマのキモにもなっている。元々パロディ色の強い作品だから、実は映画のパロディも多い。
第二話で使われた映画、冒頭から挙げていくと「ゴースト」「スターウォーズ」「ザ・ロック」「プリティ・ウーマン」等など。またセリフの中には「ラストサムライ」まで登場する。例えば「プリティ・ウーマン」はイイ男へ変身する流れというように、その使い方もそれぞれの映画の印象的な扱いをモチーフにしている。ただ「ザ・ロック」については音楽のイメージを利用しているだけだけど、ただ最近流行の『ありえねぇー展開』にはマッチしていた。また「ベイダーのテーマ」はそのタイミングが絶妙。朝からその瞬間、爆笑してしまった。まぁそれに限らず、ディテールのこだわり、解れば解るほど深いのは、エンドロールのタイアップ数で知れよう。
そしてあまり関係ないが、冒頭はショッカーが登場し、80年代を代表するドラマ「毎度おさわがせします」のCCB「ロマンティックが止まらない」で締めていた。確かにプライムタイムに似つかわないが、まるでかつてのTBS火曜夜9時や同水曜劇場を彷彿とさせ、フジのアイドル起用が目立った時期のドラマとその作りはラップしている。そう思わせるほど、このドラマの作りは青春モノやラブコメの王道を行っていると思う。作りが古いと言われては仕方ないが、そのテンポがこれを補っている。
ちなみにこのドラマ、二話まで見て気がついたが、ネット社会に対する説明は一切無い。それが当たり前に感じるボクらにとっては想定の範囲内だが、2ちゃんねるやネットのやり取りの知識が皆無な人には何が何だか解らないかもしれない。従来の視聴者層が何処までついて来れるかがカギ。セリフの端々の言葉、用語に反応できるかだ。だが第一回の視聴率が18%を超える事実からも、そんな心配は無用なのだろう。社会の変化に視聴者も変化する。その現象の最たるがこの「電車男」なのだから。
キレイに例えると男版プリティ・ウーマンって事?
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コメント
TBありがとうございました。
第2回は視聴率が21%超えだそうです。
すごいですよね(^^)
投稿: れい | 2005/07/16 21:57
れいさんこんにちは。
こちらこそコメントありがとうございます。
>第2回は視聴率が21%超えだそうです。
注目度の高さが光ってますね。
単純な面白さより、感情移入が勝っているのかも(^^ゞ
投稿: でんでん | 2005/07/23 09:52