「スター・ウォーズ エピソード３／シスの復讐」を観る(ネタバレ少しあり)

　おそらく多くの映画ファンが今日の先々行上映を観ただろう。とにかく第一作公開から28年(ちなみに日本公開は一年遅れた1978年、だから27年ですが)。当時、子供心にお菓子のオマケ、スターウォーズのフィギュアが欲しいと思ったものです。そんなワタクシも今ではいい大人になりました。しかも最終作を観る機会に出会えるとは。多くのファンが感慨に更けている今、という事でまずは「エピソード３／シスの復讐」ダイジェストから。気になる方は飛ばして読んでちょ。

<ネタバレ開始>

　まずは結婚三年目、パドメはアナキンの子を宿しました。でもアナキンにはどうにも消せない嫌な夢が出てきます。そんな時、暗黒卿ダース・シディアスが登場し、「アナキンよ、不安を消す力が欲しければダークサイドにいらっしゃい」と申しました。しかも暗黒卿のシナリオ通り、間もなくジェダイの騎士の皆さんを襲う悲劇の数々。そんな中、師弟として執拗にアナキンに迫るオビワン。そして運命の瞬間、ヘイデン・クリステンセンからジェームズ・アール・ジョーンズになりました。めでたしめでたし(終)

<ネタバレ終了>

　シリーズを観て来た人にとっては全くネタバレになってませんね(笑)。しかも期待通りにベイダー卿が登場。本作の焦点はアナキン愛情の果ての悲劇。エピソード１では母恋しの想いにジェダイを志願し、エピソード２ではその母への想いをパドメに投影、しかも母を奪われ暗黒面の一端をみせていきます。もちろんパドメのため．．．が本作でのアナキンのモチベーションとなりますが、それがあんな姿になってしまうなんて。黒マスクではありませんよ。そこが大きな見どころでもあります。その後、初めて我々の知るベイダーになっていくのです。

　本作は前作以上にエピソード４以降の接点が増えています。気になったのはルークとレイア。双子って先に出てきたほうが弟妹だったはずなのですが、先に出てきたのはルーク。でもエピソード６ではルークを兄とレイアは言っていました。どっちなんでしょう。まぁそもそも遠い遠い昔の銀河のむこうの話ですから、僕らの持つ地球の常識は通用するわけ無いんでしょうけど(笑)。彼らが無事に生まれた事を感謝しましょう。そして物語は「エピソード４　新たなる希望」に引き継がれていきます。

　ユアン・マクレガーのオビワンも、若さのあったエピソード１に比べて年を経てしっくり。そして「新たなる希望」では名優アレック・ギネスになっていくのです。本作の最後、オビワン、ヨーダの心に秘めたる「ジェダイの帰還」はまだまだ先。しかもずば抜けた生命力を持つベイダー卿の所以を本作を観て改めて実感。そう考えれば「帝国の逆襲」は当然ですよね。「ルークよ、私はお前の父親だ」と「シスの復讐」を観ては記憶を巡るシリーズの名セリフの数々。これでシリーズ、点が線で結ばれましたね。ファンに限らず、シリーズを観て来た方には是非劇場に足を運んで観て欲しいです。