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2005/05/12

エイジングを考える

 健康バラエティー「あるある大辞典」が起爆剤となってサプリメント、コエンザイムQ10が、女性や中高年を中心に売れに売れている。単なるサプリメントだけでなく、様々に展開される商品も同時に売れているという。価格は天井知らず。もちろん安いものもあるが、どんなに高くても売れていくのが、こうした健康食品の強みだろう。限りない人間の欲求は財布のヒモを緩ませる。そしてコエンザイムQ10最大の効用が老化防止、アンチエイジングである。

 あらためて「エイジング」という言葉をみると、[aging]というスペルの通り、年齢に関係した単語である。加齢する、熟成させる...その言葉に「アンチ」が加わる事で、反対の意味を与えている。とすると老化防止というより、減齢や若体化させる事が正しい意になるのだが、そこが人体の難しいところ。もしそんな事が実現してしまえば、本当にSF、化け物ばかりの世界である。映画「バイオハザード」ではそんな技術の果てにゾンビを生んでしまっているが(そんな世界を表した「2」の予告編は興味深い)。

 エイジングは一見関係のない世界でも使われる。意外に知られていないのがオーディオ。音の出口となるスピーカーの振動板はコーン紙、エッジと呼ばれるコーン紙を支える部位、ダンパー等で構成されている。スピーカーの場合、信号をそれぞれの部位で伝搬させる事でその機能を成り立たせており、振動を伴う以上は必ず劣化現象を伴う。しかしこの劣化現象が重要で、音の硬さや立ち上がりに効果が出てくる。使い始めは各部位がこなれていない上、信号に振動が十分追従できないからだ。エイジングはそうしたスピーカーの熟成過程に用いられている。

 しかしスピーカーだけでなくお酒にしろ、革製品にしろ、熟成を重ねていく事で深みが出るものも少なくない。そう思うとエイジングはデメリットばかりではない。ちなみにカレー作りもエイジングが必要、カレーは作った翌日のほうが美味しい。果たして人間にとってアンチエイジングする事がいい事だろうか。ただでさえここ数年、環境と食生活の変化か、加齢に対して肉体の老化は少なくなっていると思う。むしろ肉体と精神のギャップを埋める事、これからは精神的な熟成がカギとなるのだろう。

050512
       愛用のフォステクスのスピーカーユニット

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