「綾戸智絵 Concert 2005」を観に行く
昨夜は富士市へ遠征、富士市文化会館「ロゼシアター」にて「綾戸智絵 Concert 2005」を観て来た。半年前、いろんな想いを秘めながら観た彼女のコンサートとは一転、今回は純粋にコンサートを楽しむ事にした。ちなみに綾戸さんは五年前にもこのロゼシアターでコンサートを行なっているとの事で、そんな思いもMCの合間にみられていた。なお獲った席はPAの真後ろ、前の席には誰も座っていない良い場所を確保(とはいっても、座るまでわからなかったが)。午後五時を過ぎるとまもなくコンサートは始まった。
「Amazing Grace」「Tennessee Waltz」、三島公演と同じ曲でコンサートは進む。もちろん曲の合間、観客に向かってアピールする、腕を開いた綾戸ポーズは健在だ。可笑しかったのは「Tennessee Waltz」の演奏直後。何故か大挙遅れてホールに入ってきた集団が、会場のあちこちに散らばった。すると綾戸さん、「やっぱ綾戸智絵の「Tennessee Waltz」を聴かなきゃ!」と再びピアノに座り、ラストのサビから歌い切った。もちろん会場からは大きな拍手。綾戸さんらしい、サービス溢れる演出である。それにしても[生綾戸]が初めてという観客が九割近いようで、綾戸さんの問いに一斉手が上がったのはびっくりした。
しかし演奏曲はこの後、三島公演から大きな変化を見せる。途中、「I say, You say」でおなじみ郵政ソング「Everybody Everywhere」、地元のお店を織り交ぜたMCで魅せるクラプトンの「Wonderful Tonight」は僕的にはおなじみ。ただデビュー七周年記念だった昨年末と異なり、今回は彼女のピアノソロだけでコンサートを通したのだ。そこがまたシンプルでいい。しかも終わってみれば、半分近くは三島とは別の選曲。またカーペンターズ、サイモン&ガーファンクルと、まるで綾戸初体験者のための選曲かなと思わせた。しかもレイ・チャールズの「Georgia On My Mind」にしびれた。CDで何度も彼女によるこの曲を聴いていたが、彼女の渋めの声とのマッチングはあらためて最高だと思わせた。
この他ニューヨーク時代の思い出をダブらせた「The Washignton Square」、SMAP中居クンとの爆笑コラボレーション秘話を織り交ぜたアンコール「夜空ノムコウ」他、全十三曲を二時間近くに渡って披露。まさにトークは笑いあり涙あり、ただし歌はリズミカル、時にシリアスと心に響く。特に印象的だったのは、愛息イサ君へのおなじみな曲「Get Into My Life」。今回はそのMCで綾戸さんのお母さん、イサ君との会話を織り交ぜ、生きていればいい事があるさと、聴いている僕らにポジティブシンキングな気持を強くさせた。そう僕はこのコンサートに元気をもらいに来たのだが、目的通り全編に渡って全身で楽しむ事ができた。綾戸さん、また近場に来てくれるといいなぁ。
本日の演奏曲目
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