「ウイルスバスター」にしてやられた一日

　今日は一日、振り回された思いだ。今朝、急激に速度の落ちた我がパソコンの前で奮闘、結局打開策が見出せず、電源を切った。伸びた髪を切りに床屋へ出掛け、ヒゲを剃っていた最中、ラジオから流れたニュース。「大手新聞社のパソコンがダウン。ウイルス対策ソフトに起因するものと思われます．．．」やっと謎が解けた思い。ご存知の通り、トレンドマイクロのウイルス対策ソフト「ウイルスバスター」シリーズの最新パターンを読み込んだパソコンが陥ったトラブルである。ただ対処してみれば、非常にあっけないトラブルだった。

　実は何も解らぬ対処の最中、様々な思いが走った。まずとうとうパソコンが逝ってしまったのかと思った事。何せ買った時はWindows98がプレインストールされたDELLの機体。今のOSはXP、CPUはセレロン1.4GHzにパワーアップしたとはいえ、マザーボードもHDDも旧式でスピードは遅い。しかもHDDからはたまに異音っぽい音まで聞こえてくる。正直、復旧不可能な状況に新たな機体を探そうかと思ったほどだ。ちょうどトラブルの中、サブに使っていたマックミニは何処吹く風。こういう時にマックの強みを感じるとは。

　それにしてもウイルス対策ソフトにパソコンがやられるという、まるでミイラ獲りがミイラになってしまうような出来事(例えがオカシイかなぁ)。安全パイ的に使ってきたウイルス対策ソフト。パソコン初心者にアドバイスする際は「やっぱ入れておいたほうがいいよ」と薦めてきた。しかしながらそんな安全神話は、いい加減な信仰の元に成り立っていただけの事。これからのパターンアップデートには一層の注意が必要だろう。

　夕方の時点でニュースの扱いが少なかった上、そんな新聞社自身もこのトラブルに巻き込まれるなんて。週明け、会社に行ったらいろんな人に出会うんだろうな。「ウイルスバスター」のシェアってバカにできない。そもそも「ウイルスバスター」が原因だなんて誰が気付くのだろうか。復旧できるスキルのある人ならよし。たぶん多くの人が対処できていないだろう。まだまだパソコンの普及率にスキルがついていけていない。ホリエモンがいくらIT時代を主張しようが、まだまだ底辺が磐石となるには時間が掛かる。しかも筆者が原因を知ったニュースソースがラジオという事実。ホリエモンはラジオの良さを解ってないよ。それがIT先進国、いやいや途上国、日本の実態です。

　　　　ミイラ獲りがミイラになるとは．．．