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2005/03/18

デジタルオーディオプレーヤー、後発への苛立ち

 時同じくしてソニー、松下から立て続けにiPod追撃するデジタルオーディオプレーヤーが発表された。ソニーは老舗らしくネットワークウォークマンの冠を、松下はデジカメD-snapをオーディオ向けに特化しての登場。両メーカーとも、けっして後手を踏んだわけではないが、時流に乗れずアップルに水をあけられてしまった。それだけに今回発表されたプレーヤーは、家電メーカーらしく機能が洗練されている。

 まずソニーだが、スタミナバッテリー、有機ELを表に出したスリム型のフラッシュメモリプレーヤーと、丸形のデザインを採用した廉価版オーディオプレーヤーの二種。特にスリム型のほうはディスプレイを内蔵する事で、iPod Shuffleに対する大きなアドバンテージを示している。色、デザインもなかなかカッコいい。一方、廉価版プレーヤーのほうはやや安物的なデザイン(ソニーICレコーダー"サウンドバルーン"を思わせる)が気になるが、面白いアプローチと思う。

 そして松下もSDカードを核とした二種。FMチューナ/ボイスレコーダ搭載の有無が唯一の違い。ただ見た目、デザインはソニーに負ける。ポータブルといえど、一見厚みのあるデザインにスマートさは感じない。ただ20mmに満たない厚みなので、実際に見ると印象は違うかも。ただ元々、松下のヘッドホンステレオは、ウォークマンの亜流程度の印象しかなかったが、今回の製品もそうした野暮ったさを秘めている。ただあまりブランド志向のない人には選択肢になるのではないか。一応、iPod Shuffleを意識したフラッシュメモリ内蔵プレーヤーも用意されている。

 しかし両メーカーとも戦略的に大きな間違いをしている。iPodは何故皆に受け入れられたか。デザイン、操作性、ブランド、いずれも正しいが間違っている。それはiTunesがiPodの核になっているからだ。iPodもiPod mini、そしてiPod ShuffleもiTunes無しに成り立たない。だけどソニーも松下も管理ソフトを同梱しているのでは?と言うだろうが、iTunesは無料配布ソフト。実は筆者がiPodを買う前、約二ヶ月間、iTunesを持つ環境にいた。プレイリストも既に出来上がっていた。だからiPodが手元に来た時、後はデータの同期を待つだけ。アップルの戦略の見事さはそこにある。

 管理ソフトの使い勝手を事前に訴え、しかも管理ソフトだけでも楽しい。iTunesのように、そこまで機能の行き届いた無料ソフトを知らない。しかもiPodでその楽しさを共有できる。ソニーの「SonicStage」、松下の「SD Jukebox」共に使い勝手は上がっているだろうが、想像の域を出ない。両メーカー(SonicStageは無料配布されてました。ただし相変わらず制限事項は多いですけど)に対し、事前に試す事ができないゆえの苛立ちを覚えずにはいられないのだ。両メーカーとも著作権対策、ソフトも資産というだろうが、後発ゆえにそれなりの呼び水は必要ではないか。

050318

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コメント

sonic stageは無料で配布してますけど?

投稿: DJのなめ | 2005/03/19 00:42

情報ありがとうございます。ソニーというと「OpenMG Jukebox」の印象が強くて勘違いしてました。失礼いたしました。

投稿: でんでん | 2005/03/19 01:43

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