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2005/03/01

第77回アカデミー賞授賞式

 冒頭、司会のクリス・ロックのパフォーマンスは圧巻だった。ハリウッドスターを徹底して斬りまくる。あまりに当たってるだけに、ジュード・ロウなんてかわいそうに思ったほどだ。極めつけは『華氏911』の主演男優、ブッシュ大統領。アパレル会社の店員を例に出し、「70兆ドルの赤字を出したら当然クビだろ?」(アメリカの財務赤字70兆ドル)と会場の爆笑をさらった。アメリカでは政治より映画の地位が高い。いや映画文化はアメリカそのものなのだ。

 もう一つ興味深かったのは、クリス・ロックが街の映画館へ赴き、映画ファンに「昨年の一番良かった映画は?」と聞いてまわるコーナー。「エイリアンVSプレデター」「SAW」「リディック」と正直ベストムービーとは言い難いラインナップ。さらに聞き回った一般人はみなアカデミー賞の候補作を観ていない(なおこのコーナーにはアルバート・ブルックスやマーティン・ロレンスまで登場)。当然、このコーナーはヤラセなワケだけど、日本アカデミー賞では絶対できない芸当だろう。だって聞きまわるほど、邦画が観られているわけではないのだから。もしこのコーナーにボクが出たなら、迷わず「デビルマン!」と答えるはず。

 なお気になったのは、今回の授賞式からスタッフの受賞が壇上で行われなくなった事。演出上の配慮のようだが、受賞してステージに上がって興奮する姿は、例えどんな役割のスタッフであっても嬉しいはず。ただその代わりに日本アカデミー賞のマネか、一部の賞では候補者をステージに集め、そこから受賞者を呼びあげる段取りもあった。アカデミー賞のステージに奇をてらった演出は無用。むしろ受賞の緊張感に小細工はいらない。来年はまた普通の受賞スタイルに戻してもらいたい。とはいえ、アカデミー賞授賞式は最高のエンターテイメントだ。

 他にはプレゼンターで登場したチャン・ツィイーが流暢な英語を披露。もちろん長いセリフではなかったが、数年前はハリウッド作品に出ても、英語のセリフが無かった事を考えると凄い進歩。いやプレゼンターで出てくる事自体が今や注目の女優である証拠。「HERO」のヒットはダテではない。最後に最優秀作品賞は古馬任三郎の予想が的中、「ミリオンダラー・ベイビー」が受賞した。日本ではディカプリオ人気が後押しした「アビエイター」だったが、主要部門では助演女優賞のみ。「ミリオンダラー・ベイビー」の受賞の背景は予想にも書いたが、それ以外には大作のノミネートの無かった事が幸いしたと思う。そして相変わらず、アメリカでのイーストウッド人気は凄いと思わせた結果だった。

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