« 21世紀に「川口浩探検隊シリーズ」を観る | トップページ | 「グランツーリスモ4(GT4)」の舞台裏 »

2005/01/30

映画「Ray レイ」を観に行く

 今日はレイ・チャールズを扱った音楽映画「Ray レイ」を観に行って来た。映画としてはダレる事無く最後までみせてくれる。その所以は感想コラムでも書いたが、ジェイミー・フォックスのなりきりぶりだ。ただ『なりきりぶり』は素晴らしくとも、思ったほどこの作品にのめり込めなかった。まず伝記映画というには、レイ・チャールズのしてきた事はけっして誉められるものではない。彼の幼少期の背景は別として、メジャーになってからはクスリ漬けの毎日だったし、冷酷にスタッフも変えていく。レイの人柄に迫るというより、ダークな面ばかりが目立っていた。

 ただこの作品を観るとレイ・チャールズは天才だったのだなぁと思う。視力を失った事によって発達した聴覚。もちろんそれを音楽として体現するには才能が必要。それが秀でていたのがレイの才能だった。最初は他のアーティストのモノマネから始まったが、ゴスペルとの融合、新境地の開拓と挑戦的に進めていく。ただこの映画ではそうした創作過程が端折られて物足りなかった。確かに天才だから、突発的なインスピレーションからかもしれないが、端折られている故にクスリにインスパイアのかも、と取れる。「Unchain my heart」の歌詞なんて、そんな状況とラップしてみるとだいぶ危ない気がする。

 自分以外の人の努力する話を聞くと、大変刺激を受ける。昨日はそんな一日だった。違う業種、違う立場、そんな背景から共通点を見い出し、会話のキャッチボール。そんな中、暇の間隙も無駄にしない姿勢、向上心はとても勉強になった。自分なんかは忙しさにかまけて、それを資格取得失敗の理由にしていた時もあったし、今も今後の目標が揺らいでいる。ただそんな話をしていたら半日経っていたし、久しぶりに時間を忘れる出来事だった。

 映画「Ray レイ」に戻ると、他に足らなかったものに努力の描き方がある。唯一努力を感じたのはクスリの更生プログラムのシーンだけ。天才だからこそ、努力の積み重ねがあったはずなのだが、それがないだけに、単純に才能だけを愛された人に終わっている。音楽を愛するが故に自分勝手、奔放に生きたレイ・チャールズ...といった物語。そしてその代償がクスリとの格闘。でもレイの人生はそれだけでないはず。エンドロールに流れる「Georgia on my mind」のほうが何処か饒舌に感じた。

ray

|

« 21世紀に「川口浩探検隊シリーズ」を観る | トップページ | 「グランツーリスモ4(GT4)」の舞台裏 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/58265/2749126

この記事へのトラックバック一覧です: 映画「Ray レイ」を観に行く:

» Ray レイ [ネタバレ映画館]
 鑑賞中、ジェイミー・フォックスが演じていることなどスッカリ忘れてしまっていた。途中で彼が演じているんだと気づいた時には、あまりにそっくりなので背筋がぞくぞくし... [続きを読む]

受信: 2005/01/31 12:38

« 21世紀に「川口浩探検隊シリーズ」を観る | トップページ | 「グランツーリスモ4(GT4)」の舞台裏 »