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2004/12/05

綾戸智絵コンサートin三島

 三ヶ月前、ボクはこのオバちゃんに会うために深夜の三島市民文化会館に並んだ。その日は未明、三島駅に落雷があり、始発も他の駅からのアクセスが出来ない上、仕方なく沼津駅前のタクシーに飛び乗った。タクシーの運ちゃんから「何しに行くの」と聞かれ、ジャズのチケットをとるためと伝えた。「ジャズなら聴くよ」と言った運ちゃんだったが、綾戸智絵の名は知らなかったようだ。そうボクは今日行われる綾戸智絵のチケットをとるために急いでいたのだ。午前五時前、既に列はできており、三、四十番目だったか。チケットは十分取れる。ただ何処が取れるかは展開次第だった。

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 そして三ヵ月後の今日、綾戸智絵のコンサートは三島市民文化会館で開かれた。取れた席は最高、前から五番目の左側席。実は席を取る際、左右を迷ったが、確か綾戸さんは小編成であればピアノ主体。確か左側に座って演奏するはずと山を張っていた。そして予想は的中、間近で演奏、トークと唄が弾ける綾戸さんを楽しむことができた。競馬でなくともかなりボクの予想は当たるものだ。

 閑話休題。午後五時から二時間のコンサート。恒例十八番「アメージンググレイス」から始まった。当たり前だが、DVDで観る綾戸さんとはボーカルの響きは違う。むしろPAで調整された音は腹に響くほど。まずはアーティストとして綾戸さんは登場した。拍手と共に綾戸さんはいつものポーズ(あくまでライブDVDを対象として)で応える。そして間もなくもう一人の綾戸さんが目の前に現われた。関西弁にオバちゃんトーク。自らをオバタリアンと称していたが、数分前までとのギャップが凄い。さっそく三島にちなんだトークを披露。こだまで三島まで来てその田舎ぶりをネタにしていた。しかし観客のボルテージは上がる一方。我々にとって田舎で結構、オバちゃんトークに盛り上がる。しかしこのままトークで終わらせるのか?生綾戸の作る展開は予想できない。

 二曲目は名曲「テネシーワルツ」。綾戸節炸裂、この曲もコンサートでは十八番である。そして三曲目は自作曲の「Everybody Everywhere」。郵政省(当時)からの依頼というが、詞の中彼女の駄洒落が好きだ。『I say, You say...』、[You say]、すなわち郵政である(笑)。そこからクラプトンの「Wonderful Tonight」へ。この曲の前のトークで地元のビッグ富士、漁場、クレマチスの丘などのお店が登場、笑いに華を添える。彼女のトークは気遣いあるリサーチの基に切れが冴える。正直、ここまで観客の気持を捉えるトーク、聞いていて驚かされた。

 この後、彼女が好きという映画『真夜中のカウボーイ』から「Everybody's Talkin'」を披露。ここからはソロからブルースハープとのコラボレーションで「Country Road」へと二曲。さらにおなじみ「Fly Me To The Moon」へ。こちらはソロギターとのコラボ。そしてストーンズの「Angie」(邦題「悲しみのアンジー」)も綾戸バージョン。何気にストーンズがよく似合う。そしてパーシー・スレッジの名曲「男が女を愛する時」。Kinki Kidsの堂本光一から一緒に歌って欲しいとリクエストがあったという。そして是非コンサートでと今回、初めて歌ってくれたようだ。彼女のコンサートはその土地、観客、流れを大事にした心遣い。そしてこの曲も心にしみた。関西弁のオバちゃんはこの時、完全なアーティストである。

 「恋の片道切符」「ルート66」と彼女のコンサートでおなじみの曲がテンポよく続き、愛息のために書いた自作曲「Get Into My Life」でコンサートは一旦締めくくられた。この時、隣に座っていた彼女の心に響いてくれていたと思う。実は綾戸さんのコンサートを選んだ理由の一つに彼女の存在があった。綾戸さんと彼女は似た境遇にあり、しかも頑張って明るく生きている。一旦断られたこのコンサートだったが、この曲を聴いてその後悔を打ち消してくれただろうし、綾戸さんのファンになってくれたと思う。ボクは頑張って生きている人が好きだ。

 約束どおりのアンコールはスティーヴィー・ワンダーの「サンシャイン」。ハスキーでソウルフルな綾戸節に合う。そしてアンコールの最後は「Desperado」。ピアノソロで弾き語り。そっとスポットライトだけが当たる。曲が終わるとスッとカーテンが落ち、コンサートは終わった。僕等の満足感と拍手で終わるコンサートの余韻にハスキーボイスが会場案内?いやこれは綾戸さん。最後まで泣いて笑わせて心震わせていただきました。

 このコンサートでは出会い、家族など等、綾戸さんだけでなく、聴いている観客に訴えかけるトークと歌が心地よかった。年齢、男女を問わずに心を惹きつける綾戸智絵。特に関西弁のオバちゃんとアーティスト綾戸のギャップが心地いい。生きた言葉も素敵だ。綾戸さんは「Get Into My Life」を歌う前、最後でなくアンコール前と言い切った。最後という言葉が嫌いだという。そしてボクも最後という言葉は嫌いだ。あくまでアンコール前だと思いたい。本当に今日、12月5日は忘れられない日になりそうだ。ボクの結末はどうあれ、よかったのは彼女も綾戸さんから元気を沢山もらってもらえたみたい。綾戸さん、彼女のためにもまた三島に来てください。

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