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2004/10/11

デビルマンを観てきた

 今日は朝だけお仕事で出勤。二時間ほど過ごし、その足で映画を観にいく。とはいうものの途中、本屋と家電店で暇つぶし。その後の目的は「デビルマン」。正直いって期待はしていない。むしろ批評したいがために観にいくようなもの。そもそも「デビルマン」の実写化自体、パンドラの箱を開けるようなものだからだ。永井豪のビジュアルを再構築するのは至難の業。作者自身あれだけ拒んできた実写化であるから、それを許したのは製作陣の実力か、あるいは金か。今日は人柱となるのを覚悟して観て来た。

 映画には良い映画、悪い映画、普通の映画がある。筆者が4点以上を付けているのは良い映画(5点中)。映画としてのクオリティが高く、筆者の心に残るものがこれに当たる。一方、悪い映画と普通の映画は3点と同じように評価している。いい映画だったとしても筆者の嗜好に合わなければ悪い映画になる。ただ嗜好だけであって映画として充分に成り立てば、それはそれなりの評価は必要だろう。普通の映画と称しているのはよく言われる、喉元過ぎれば系。その場は楽しくても心に残らない。筆者的に両者は同じ重みに感じる。だからゆえの3点。あとの差は筆者の個人的な感覚によるものだと解釈して欲しい。

 だが実はもう一つ下の格がある。それがダメな映画だ。映画としての成り立ちに疑問を抱かせ、しかも何一つこだわりの無い映画。監督の顔の見えてこない映画に魅力を感じない。実はそんな映画が今日の「デビルマン」だった。映画としての魅力は何一つない。まだビジュアルにこだわった「キャシャーン」のほうが遥かにマシだ。まず「デビルマン」のCGは「キャシャーン」に比べても明らかに落ちる。その上、製作サイドが自信を持っている脚本も首を傾げる出来。そしてネットで叩かれている主演陣の演技。まだアイドル映画でも脚本、演出に見どころがあれば、それなりに仕上がっただろう。だがこの映画を構成する要素は全てが中途半端。これでは心に響く作品となるはずがない。おそらく「デビルマン」は今週末の国内興行収入成績でトップ3には入るだろう。しかしネット時代は恐ろしい。口コミはその一方で致命傷にもなる。

 「デビルマン」は漫画連載時、アニメシリーズと独立した形で製作された。それぞれが良いものを作ろうと奮闘。結果、両者の向かうベクトルは全く交わらず。だがそれぞれに読者、視聴者の心をつかむ作品となった。しかし今回の実写版「デビルマン」は心をつかむどころか、かつてのファンの心を離れさせるほどの出来。だからこそ漫画版、アニメ版ともにあらためてその良さが解るというもの。実写版を観てガッカリした方には、素直に漫画版をオススメしたい。
devilman.jpg

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コメント

一言だけ「超同感」です。

投稿: DAI | 2004/10/11 22:25

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