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2004/10/20

ここまでの24(TWENTY FOUR) 1st season

 毎週FOXテレビで「24(TWENTY FOUR)」を観ている。物語は大統領候補暗殺計画を軸に、旅客機爆破、娘の誘拐、度重なる殺人とこれに立ち向かうテロ対策組織CTU捜査官ジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)の活躍を描いていく。このドラマの見どころは、24時間を各一話一時間でリアルタイムで展開される点である。しかも多くの登場人物たちが登場し、ジャックともども視聴者は翻弄されていく。

 今日の時点まで第5話が放送された。だがどうも世間が言うほどツボにハマった感じがない。そこで何故自分にはハマらないのか考えてみた。まずドラマの特徴であるリアルタイムな展開に違和感はない。物語が展開される各場所の描かれ方も短く、テンポの悪さは感じられないからだ。また別の場所に移る時のクロスオーバーと時間表示が、如何にもリアルタイムを地でいく演出として統一されているのも特徴的。24(TWENTY FOUR)らしさはこの辺にも由来する。

 では何故ハマらないのか。筆者的に惹かれるキャラクターがいない事に起因する。腹に一物を持つ人物ばかりで、そこが明かされていく事が面白いのだろうが、まず素のキャラクターが魅力的でないと観ていて物足らない。その点、魅力的なキャラクターは皆無といっていい。主人公のキーファー・サザーランドは地味。ヒロインは娘のキム、または同僚の二ーナといったところだが、かたや誘拐されても仕方がない状況だったし、ニーナもジャックと元不倫関係。確かに「物語さえしっかりしていれば」が映画を観る上で持論だが、同情はあっても、主人公に対して感情移入させるまでは至らない。そもそもジャックは娘への愛情はあっても誘拐事件を妻に任せているし、大統領候補暗殺計画の打破も旅客機爆破以降は大きな進展はなし。ただそれぞれがリンクしている事は感じ取れる。一見、関係のなかった事件同士が、結末に向かって収束していく面白さが待っているのだろう。

 でも観ていて冷や水を差した描写が一つあった。それは主人公たちが病院の中、平気でケータイを使っている事だ。ケータイはこのドラマの展開を左右する重要なアイテムだが、電波を嫌う医療機器のある病院での使用はご法度なはず。例えアメリカでもだ。このドラマのファンの皆様には「野暮な事を言うな」と言われてしまいそうだが、テレビにはいい事、悪い事を世間に訴える役割がある。ロサンゼルス、物語の物騒な背景も相まって、観ていて何か不快な気がしてならない。
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