2019/06/01

「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」を観る

今日は映画の日という事で「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」を観てきた。前作のヒットを受けての続編。そして本作より本格的に東宝、レジェンダリー=ワーナーが仕掛けるモンスターバースが始動する。

ゴジラ上陸から5年。秘密機関モナークは世界各地で巨大生物の研究を続けていた。オルカと呼ばれる生物に同調できるシステムを開発したエマ博士。だが実験成功の後、謎の武装組織に娘マディソンと共に誘拐されてしまう。やがて世界各所で巨大生物、怪獣たちが活動を開始。復活したゴジラと謎のモンスターゼロが激突する。

東宝特撮ファン待望、ついにキングギドラがハリウッドデビュー。操演ではないCGギドラ。我ら世代には響く、ゴジラ最強のライバルのスクリーン登場に興奮した。モスラやラドン共々、デザインには一言あると思うが、決めのビジュアルがかっこいい。

それを強く支えるのはアレンジを最小限に留めた伊福部昭のオリジナルスコア。金管系を意識した音楽をオマージュ。ギドラと対峙したゴジラの姿が神々しく、思わず鳥肌が立った。さらにエンドロールでは更なる感動が待っている。

矢継ぎ早に登場する怪獣たちとその目的。前作のような説明めいた部分はあまり無く、怪獣同士のバトルがメインとなる。これこそゴジラシリーズ(2作目以降)本来の良さであり、ハリウッドらしい描写で余りある程の迫力。前作同様、ウェルメイドな親子愛も見せるが、彼らをこれまでのゴジラシリーズにないカメラワークで追い掛けるのが良かった。

キングギドラの影に隠れているが、悪役チャールズ・ダンスも「ラストアクションヒーロー」以来でいい。でも年取ったなぁ。ただ本作を観ると未見の「キングコング: 髑髏島の巨神」も観なきゃいけないだろうし、そして次作のハリウッドゴジラもね。

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2019/05/26

「第86回日本ダービー」を生観戦する

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今日は東京競馬場で第86回日本ダービーを観てきた。柴田政人ウイニングチケットのダービーから26年連続観戦で皆勤賞。馬券と共に歓喜となった年もあれば、愚痴が止まらない年もあった。果たして今年はどっちだ?

前夜祭は仕事で欠席。電車2時間半で東京競馬場に到着。朝から並んで席を確保してくれたS君に感謝。またまたほぼゴール前。そこを譲ってくれたS君の後輩に感謝。年々減っていく観客数に反比例し、朝の場所取りは熾烈になっているという。数年で席が取れなくなるかもしれない。

レースは京都の9R、10R、そして東京11Rの日本ダービー、12R目黒記念だけと決めていた。京都9Rは一番人気タイセイアベニールから馬連流しで的中。京都10Rは同じく一番人気のダイアトニックから三連単で二頭軸の相手、ラヴィングアンサーが出遅れ差し届かず外れ。本当に、本当に出遅れが悔やまれる。ここで流れは大きく変わったかもしれない。

そしてダービー。3強サートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリーの取捨。皐月賞の結果を見れば3頭が抜けた存在に異論なし。ただサートゥルの着差には疑問があった。近年、着差の小さい皐月賞馬は必ずダービーで逆転されている。しかも最大の鬼門、直前での騎手乗り替わり。

そこでヴェロックス、ダノンキングリーに重きを置き、両馬二頭軸三連単から人気薄へ流す馬券と勝負と決めた。そう、ここまでは良かった。

そして1着には勝負強い川田のヴェロックス、悲願の掛かる戸崎のダノンキングリー、人気薄への流しで同じく1着と同じ馬への2-3着マルチとした。

レースは横山武史のリオンリオンが逃げる展開。番手につけた1枠1番の浜中のロジャーバローズ。ヴェロックス、ダノンキングリーもいい感じ。最後の直線では思わず声が出る。その2頭が抜け出し、さらにダノンキングリーが先頭のロジャーバローズと追い比べ。クビの上げ下げしながらゴールイン。戸崎の悲願は届いたか?あまりの興奮にここ数年で珍しくゴール前の写真を撮り損ねた。

結果はロジャーバローズ1着。戸崎のダービー制覇は2年連続でお預け。そして馬券も外れ...ってロジャーバローズなんて最初から買ってないし(苦笑)。しかもロジャーバローズは角居厩舎。二頭出しは人気薄の方って競馬格言知ってる?でも単勝1.5倍の馬を飛ばして12番人気の馬が勝つ。角居先生、そりゃないよ。でもこれも競馬。

ロジャーバローズの勝因は人気薄の気軽さに加え、脚質にハマった1枠のトラックバイアス。リオンリオンが大逃げしてくれたおかげで、マイペースの先行が叶った。もちろん父ディープインパクト恐るべし。鞍上はデビューから一貫では無かったが、浜中は前走2着で手の内に入れたのだろう。ダービー初勝利、浜中騎手おめでとうございます。

サートゥルナーリアは本馬場入場後の入れ込みが気になった。観戦中出遅れを見逃したが、これも敗因の一つ。それに距離をこなすスタミナが足らなかったような気もする。レーンはリカバリーし、100%に近い騎乗をしたが負けた。だが上位陣は100%以上の騎乗をした。それだけに戸崎の無念が伝わる。次のチャンスこそ。3着ヴェロックスの川田の馬券圏内確保はもはや職人の域。

レーンは目黒記念を勝って帳尻合わせ。もちろんレーンを頭に馬券は持っていた。だが三連単、もう一頭の軸パリンジェネシスが失速。嗚呼、川田よ。そして馬券は外れ、今年のダービーデーは終わった。藤沢のK君、反省会でご馳走さまでした。ビールにレバニラ定食美味かった。それと葦のお菓子、手土産ありがとうございます。妻が喜んでいました。(おしまい)

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2019/05/03

「名探偵ピカチュウ」(吹替版)を観る

元々休日が少ないGWは今日から後半戦。令和になって劇場一発目、子供の付き合いで「名探偵ピカチュウ」を観てきた。ご存知ポケモン、ピカチュウを主役に実写映画化。字幕版ではデップーことライアン・レイノルズがピカチュウの声をあてている。ただし「子供が観たい」という事で敷居の低い吹替版を選んだ。

かつてポケモントレーナーを目指した
ティム。今は保険を扱う仕事に就いていた。そんな彼に父ハリーの事故死の報が入る。ハリーは人とポケモンが共存するライムシティで探偵をしていたのだ。上京しハリーの家を訪れるティムに近づく影があった。それはハリーの相棒と称するピカチュウ。ティムとピカチュウはハリーの死の真相を探す冒険へ出ていく。

尺は104分だが、物語は最初と最後のそれぞれ30分を見れば充分に分かる。途中、ちょっと寝ちゃったし。子供向けの物語ゆえ仕方あるまい。本来は字幕版で
ライアン・レイノルズの声質とピカチュウのギャップを楽しみたいところ。しかし吹替版は西島秀俊。確かに頑張ってはいる。ただティム役の竹内涼真との声質が近くて軽いゆえ、その妙を楽しむレベルに至らない。これは彼らのせいではなく、日本側の吹替キャスティングの問題だ。

映像はポケモンたちが現実世界に共存していくが、ストーリーテリングに寄与していない。実写ゆえにディテールをやり過ぎてしまっているというか。一方、物語を含めて中身はスカスカ。もし同じ話をアニメで作ったら、感情移入が違ったものになろう。むしろCG向きなのはミュウツー。ポケモンの中でただ1匹、存在感が際立っていた。

また実写側のキャスティングも疑問。主人公ティムは子供向けにしては年齢が高過ぎるし、「GODZILLA」レジェンダリー繋がり?とって付けたような渡辺謙の使い方。敵側の描写も浅い。ただウチの子供は「面白かった」と言っていたから、まぁいいか。興行的には親子丼(チケットは子供込みで二人以上だから)で美味しいというか。

夏公開「ミュウツーの逆襲EVOLUTION」の予告篇も流れたが、サトシを含めて完全なCGアニメになっていて残念。正直、実写もCGもポケモン向きの映像手法ではない。やっぱポケモンはキャラに温かみがある普通のアニメが一番と思ったのだがどうだろうか。

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2019/04/29

「NIP/TUCK -ハリウッド整形外科医 シーズン5」を観る

「NIP/TUCK -ハリウッド整形外科医 シーズン5」全22話を観た。この番組を観たいために年始から女性チャンネルLaLaTVと契約したほど。舞台はマイアミから映画の都ハリウッドへ。前シリーズ最終回、ショーンとクリスチャンはハリウッドサインの前に立つ姿で終わった。元々マトモな登場人物等皆無に近い「NIP/TUCK」。シーズン5もその持ち味は変わらなかった。

本シリーズ序盤の見どころは、ハリウッド開業で閑古鳥が鳴くクリニック立て直しにショーンが俳優デビューするエピソード。しかも劇中ドラマの共演者がブラッドリー・クーパー。約12年前の本作、まだブレイク前の彼が観られる。しかも
「NIP/TUCK」らしいおバカぶりも見せてくれる。やがてショーンはドラマ単独主演の権利を得るのだが…。

一方、クリスチャンの破天荒ぶりは相変わらず。だがシリーズ後半、命に関わる事態に遭遇。心身共に参った彼の決断に周囲は惑わされる。だがシーズン最終話で困惑を絶つ出来事が待っていた。そしてシーズン5は幕を閉じていく。

ショーンの元妻ジュリアはソウルメイトの娘に命を狙われるし、息子のマットもヤク中で夫婦共々メチャクチャだし、その上で転機して医者を目指そうとする。その中間エピソードで登場するインド系研修医は父親との確執である行動を起こす。そりゃあんな事を言われれば、その末路は理解できなくもない。

それにしても
「NIP/TUCK」はカオスな物語だ。しかも感覚が麻痺するほどに各話エピソードは尖っている。だがそれがクセになる。相変わらず18禁の描写も多く、家族の前で見る事はできない。ドラッグあり、殺人あり、何でもあり。それが大人のお伽噺。次はラストシーズン。残念ながら見慣れた日本語吹替版での視聴は叶わない(日本未放送でソフト化は字幕のみ)が、その行く末を見届けたい。

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2019/04/27

「森高千里この街ツアー2019@裾野市民文化センター」へ行く

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今夜は裾野市民文化センターで行われた「森高千里この街ツアー2019」へ行ってきた。森高のコンサートへ行ったのは93年の「LUCKY 7」ツアー以来(だと思う)だから、個人的には26年ぶり。森高自身も21年ぶりの全国ツアー。37箇所を周り、今日は10箇所目との事。

ちなみに裾野で森高のコンサートがあるのを知ったのは2ヶ月前。しかもチケット発売一週間後だった。「何とかチケットが取れれば」と気軽な気持。実際、少し遠目だったけど、受け取った熱気は凄まじかった。

曲目は「新たなファン層へ」との意向からシングルヒット曲が歌われた。だがこれまでのファンへの心遣いも忘れていない。スタートはデビュー曲「NEW SEASON」。活動休止前のツアーを彷彿とさせる演出とコスチュームの連続。特に「ザ・ストレス」のウェイトレスには参った。その後の早着替えも森高らしい。

そして何より「GET SMILE」「テリヤキ・バーガー」の鉄板ラインで締めてくれたのが何より嬉しかった。MCの間、何度も「好きな曲は出ましたか?」と聞いてくる森高だったが、今回答えるとしたら「ズバリ、ここです」と言える。

森高のツアーで定番のコンサート先の地元ネタも楽しい。気持ちMCが増えた気がするのも年を経たからかも。またMCの声の高さが微妙に低く(1/4オクターブ?)感じたのもそのせいか、気のせいか、でも二度のアンコールを含めてほぼ二時間のステージ。同世代のアーティストとして、時代を共有してきた嬉しさに溢れた、

学生時代の友人に刷り込まれたフリも曲を聞けば自然と出てくる。だが森高が上手いのはヒット曲「気分爽快」を使って曲前に客を慣らす事だ。フリの作る波が乱れず一斉に流れ、コンサートの一体感を生む。その流れが前述の「GET SMILE」「テリヤキ・バーガー」まで続き、アンコールへの流れも作った。

やはり森高のコンサートはいい。一緒に歌い、踊って汗をかく。アンコールの「コンサートの夜」の歌詞にもあるが、それこそ森高の持ち味。また近くへコンサートに来て欲しい。富士のコンサートも行きたい。ちなみに裾野市民文化センターは来月、水谷千重子先生が来るそうです。(おしまい)

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2019/04/26

「アベンジャーズ/エンドゲーム」を観る

今日は連休の振休を活かし「アベンジャーズ/エンドゲーム」を公開初日1回目の上映を観てきた。MCU10年とフェイズ3の集大成として打倒サノスに立ち向かうアベンジャーズを描く。

サノスとインフィニティストーンにより生命の半数を失った今、生き残ったアベンジャーズたちは打倒サノスの下、その居城を探していた。そしてそのグランドゼロたる星へ向かうアベンジャーズ。そこで思わぬ出来事が待っていた。

本作に関して何を言ってもネタバレになりうる。しかしこれだけは言える。「10年の集大成」の看板に偽り無し。本作の観客に「アベンジャーズ、何?」と言う人は居ないだろうが、熱心なファンほど観てきた分だけ想いは必ず強く返ってくる。ラストシーンは何とも言えぬ感慨に満ち溢れるだろう。

前作「インフィニティ・ウォー」を受けた完結編だが、あの虚無感からの立て直しがカギ。そんな前半はオフビート気味に展開し、中盤以降で大きく物語は転がる。中盤はラストバトル、ラストシーンへの伏線となり、より彼らの決意を強く印象付ける。特に中盤はそれ程によく練られ構成されている。

ラストバトルは短いながら前作以上の魅せ方、特徴を活かした戦いに総力戦でダイナミズムに溢れる。これまでのキャラはもちろん「キャプテン・マーベル」の扱い方もやり過ぎずに巧い。ロッソ兄弟がこれまでのMCU21作を見直しただけの事はある。また21作の伏線で忘れている事もあったが、本作を観ると過去作を見直す楽しい復習が待っている。

本作を観終えてMCU、アベンジャーズは最高のエンターテイメントだと印象付ける。確かに21作ともなればそれぞれに出来不出来はある。でもこれ程の作品群を(一旦の)終局に持っていったロッソ兄弟、そして(出来るだけディズニー色を排した)ケヴィン・ファイギに感謝したい。

3時間の長丁場だから鑑賞前に必ずトイレに行くべし。1シーンたりとも目が離せない。同じく復習のため、パンフ(特別版)も購入。とにかく「アベンジャーズ/エンドゲーム」観て損は無し。

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2019/04/18

「天才作家の妻 -40年目の真実-」を観る

今日はグレン・クローズ主演「天才作家の妻 -40年目の真実-」を観てきた。まるで邦題はアンビリバボーかワイドショーみたいで大袈裟だが、原題は「The Wife」とシンプル。物語もこの邦題で知れてしまう程だけど。

ある朝、作家のジョセフ、妻のジョーンの下に朗報が訪れる。それこそノーベル文学賞受賞の報であった。息子と共にストックホルムの授賞式へ向かった二人。歓迎を受け満悦のジョセフに近づく記者のナサニエル。そしてナサニエルは連れ出したジョーンにある話を始める。

夫婦の絆という普遍のテーマ。3年前に観た「さざなみ」を想起させるが、あちらに比べるとやや表現が稚拙かなと。特にラストに至る流れは言葉と感情のぶつかり合いになってしまい、演技的には面白いが直接的過ぎる。ただグレン・クローズ、ジョナサン・プライスの演技が悪いという事ではない。特にグレン・クローズはオスカー候補の常連たる貫禄に溢れていた。

ナサニエルの胡散臭さ、演じるクリスチャン・スレーターは「インタビュー・ウィズ・バンパイア」の役柄を彷彿とさせる。ただベテランの彼もグレン・クローズの前ではまだまだ若い。

現在の彼らと若き日を演じる若い俳優二人の演技が違和感無くシームレスで良かった。そこに生まれる伏線がこの作品の見どころとなる。ただどの時代であっても二人のやり取り、セリフの数々でノーベル文学賞受賞に見合った語彙を感じなかった。字幕のせい?原語だったら相応なのか?そのせいか集中力を欠き中盤までがキツかった。

本作は物語の驚きよりも、夫婦という問題提起が強い。観客も年齢層の高い女性グループが多かった。夫婦の危機を知らない若いカップル向きの作品ではない。女性の洞察力は男子の想像を遥かに超える。我々男子にとってはジョセフの姿を反面教師として捉えたほうが良いだろう。

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シリーズ 平成を振り返る(おかわり:忘れてた事とか)

まさに平和だった年、平成から令和へバトンタッチまで半月足らず。三度に渡って書いてきたが、書き忘れていた事が結構あった。

まず競馬。大小牧場、オーナーブリーダー等、多種多様な活躍馬の時代から、今や社台グループ。殊更社台ノーザン系
の勝ち馬が台頭。バブル以降の資金力から種牡馬サンデーサイレンスで一気に制圧された。

もちろんサンデーのポテンシャルあってのものだが、スローペース中心のレースが増え、瞬発力勝負が現代の日本競馬。主要クラブ馬主もノーザン系に鞍替えしてしまった。ただそんなサンデーも血統の袋小路。それでも社台はキングカメハメハ(=キングマンボ)を擁する強さがある。

調教技術の変化も大きい。鍛えて最強馬を作る、坂路にウッドチップコース、プール。一年間休んだトウカイテイオーが有馬記念を制した事は記憶に残る。しかし平成最大の変化は外厩制度だろう。しかも大手ブリーダーが本格的に参入。先のノーザン系と相まって、しがらきに天栄知らずに馬券は取れない。調教師と牧場(オーナー)間の主導権、関係性まで変えてしまった。

平成最後の名馬アーモンドアイ、サートゥルナーリアとその申し子が結果を出している。ただ有力ジョッキー(短期免許の外国人騎手、更に通年免許まで、これも平成で重要な出来事)の使い分けから、有力馬のローテーションまで変わってしまった。
平成当初からの牧場間が切磋琢磨していた頃が本当に懐かしい。


そして映画。平成ベスト10を挙げたが、その後忘れてた作品を思い出した。

フランク・ダラボン監督の「ショーシャンクの空に」は最右翼。貶められた主人公とそのラストシーンのコントラスト。刑務所のリタ・ヘイワース、名シーンも頭に浮かぶ。スティーブン・キング原作の中でも映画化でも大成功の部類。おかげで「グリーン・マイル」は先に原作本を読んで楽しんだほど。

それとクリント・イーストウッド監督、主演作品を一作も挙げなかった事。「15時17分、パリ行き」は(悪い意味で)ヤラレタ感が強いが、それ以外は傑作が多い。むしろ一作に絞れない。「ミリオンダラー・ベイビー」「グラン・トリノ」に硫黄島二部作。そして最新作の「運び屋」には(いい意味)でヤラレタ。

平成の間、地元の映画館はシネコン系に制圧され、そのほとんどが撤退を余儀なくされた。「エイリアン2」や「ダイハード」を観た映画館はさら地になっている。シネコンの最高の鑑賞環境は有り難いが、場末の映画館の雰囲気も捨て難かった。解体前「キルビル」の後編を観たが、それこそタランティーノが求めていたタッチそのもの。ラストシーンにエンドロールが最高だった。

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2019/04/17

「ハンターキラー 潜航せよ」を観る

今夜はジェラルド・バトラー主演の「ハンターキラー 潜航せよ」を観てきた。本作はクチコミの評判だけで敢えて何も情報を入れずに鑑賞。こんなギャンブルは「ハードコア」(洋画の方)以来。ちなみにオスカー俳優ゲイリー・オールドマンも登場(鑑賞まで知らなかった)するが、あくまでジェラルドが中心だし製作に名を連ねる力の入れよう。

ロシア海域でロシア原子力潜水艦とこれを追尾していた米国原潜が同時撃沈された。両艦交戦による撃沈なのか、米ロは一触即発の危機。米国は捜索のために攻撃型原潜(=ハンターキラー)アーカンソーを向かわせる。現場に辿り着いた艦長ジョー・グラスは海底に横たわるロシア原潜にある疑問を持つ。だがその時、彼らに近づく影があった。

ジェラルド・バトラーといえば、映画「300」の「ディス イズ スパルタ」でお馴染みだが、近作ではどちらかといえばB級臭の強い俳優さん。加えて本作は現場海域へ着くまでが潜水艦映画の王道的な展開。やはりB級。ありきたりな作品かと諦めかけた中盤、物語が大きく動く。特にクライマックスでのカタルシスはあの傑作「レッド・オクトーバーを追え!」を想起させる。

本作が単なる潜水艦映画に非ずと言えるのは、並行する物語にある。これ以上は語らず。そこが巧く効いて、中盤以降のスリリングな展開を演出している。グラスを始め、任務を遂行していく彼らに感情移入は必至。観る側をこれだけの気持にさせるだけで大成功だろう。

なお本作のロシア人艦長を観ていてある人物が浮かんだ。ハリウッド・ザ・コシショウ似なのだ。演じたスウェーデン人俳優ミカエル・ニクヴィストが完成後に亡くなった事が残念。彼の存在感も重要で作品を支えていた。

期待値を上げずに観たおかげで得した気分。是非、本作を観るにあたってそんな心構えで臨むべし。あとタイトルの語呂が「シャークハンター必殺隊」に何となく似ているなぁ。今の若い人は知らないかー。

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2019/04/12

「バイス」を観る

今日はクリスチャン・ベール主演の「バイス」を観てきた。今年のアカデミー主演男優賞にノミネートされたが惜しくも逃した。しかしディック・チェイニーを特殊メイクとデニーロアプローチで体重増して見事に演じ切った本作。タイトル通りなかなか毒の入った伝記、(出来るだけ事実に近づけた)創作フィクションとなっている。

2001年9月11日、同時多発テロに見舞われたアメリカ。だが事態を指揮するは副大統領のチェイニー。一元的執政府論の解釈の下、現政権を作り上げてきた。テロを発端に政治主導で主犯格に近づいていく。しかしそれこそ影の大統領、チェイニーの独善たる政治手腕が作り上げたものだった。

この映画、情報量が凄まじく、近代アメリカ政治を知っていれば、多くの登場人物たちと共により楽しめる。「俺たち」シリーズを手掛けたアダム・マッケイ監督。伝記ではあるが、ある意味コメディーとして演出。そして事の顛末はご存知の部分もあるだろうが、その代償は子ブッシュ共々アメリカの闇となっている。

子ブッシュ政権下のチェイニー副大統領を知る上で妻リン、そしてラムズフェルドの存在は欠かせない。アル中のダメ男が妻から得た自信、ラムズフェルドの手腕から学び、世界No.1国家の中心で成り上がっていく。リン役のエイミー・アダムスは貫禄の演技。またスティーヴ・カレル演じるラムズフェルドが激似。嫌なヤツぶりまで似て感心させられる。

そして
子ブッシュの馬鹿っぷり。当時からブッシュ本人は色々と揶揄されたが、演じるサム・ロックウェルのなりきりっぷりもいい。それだけでなくパウエル、ライスとブッシュ政権の面々が再現映像と共に登場。9.11後の緊迫した事態に直面していく。

狂言回し、ストーリーテラーの顛末に唖然。クセある面々に感情移入しなくとも、とにかく本作には惹きつける力がある。2時間13分の長編だが、最後まで見入ってしまった。ただ明らかに共和党嫌いなハリウッドらしい作品で観る人を選ぶかもしれない。でもこの作品を観て知ったかぶるのもアリだろう。

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